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Friday, 17 April 2009

ぎをん小森@祇園

Aosagi園白川界隈はいつも人が行き交う人気の場所ですが、春になれば桜の名所としてより多くの観光客で賑わいを見せます。そんな春の昼下がりにふと足を運べば、古い町家が建ち並ぶ川沿いに咲く染井吉野も散り始め、白川の流れゆく川面に桜の花びらが浮いているその中に、凛として立つ一羽の蒼鷺がおりました。京都を素通りする僕ら観光客からすれば実に風情ある光景ですが、京都では蒼鷺による鯉の稚魚への被害などが問題となっているようで、あちらを立てればこちらは立たず、なかなか上手くはいかぬものです。

 そんな祇園白川新橋のたもと、柳の木の下に建つ一軒の町家を使ったお気に入りの甘味処が「ぎをん小森」です。京都の甘味処と言えば誰もが同じ祇園にある「茶寮都路里」を思い浮かべるかと思います。僕も大好きなお店ではありますが、ビルの2階にある都路里よりもより京都らしさを味わえるという部分で、僕はこちらの小森の方に足を運ぶことが多いように思います。とはいえ、よくこの二軒は連続してパフェのはしごをしたりするのですが。都路里はその気になれば京都市内の他の店でも、あるいは都内でも味わうことが出来ますが、小森はこちらにしかありませんので京都にいる時には必ず伺います。

Komori2 かつてのお茶屋さんだった古い町家を改装したお店は実に風情があり、よく京都のガイドブックやイメージカットでも撮影に使われるほど。入口で履物を脱いで照明を落とされ行灯が置かれた廊下を歩いて部屋に通されます。窓からは簾越しの白川を眺めることが出来、川のせせらぎを聴きながら美味しい甘味を堪能することが出来ます。僕が通い始めた頃はまだあまり知られていなかったでしょうか、週末でもあまり待たずともすっと入れたものでしたが、ここ最近になって急に長い行列などが出来るようになりました。とは言えやはり都路里の行列は半端なく長く、しかも無機質なビルの階段で待たされるのに比べて、こちらは白川のほとりで川を眺めたり、時折行き交う舞妓さんの姿を見たりしながら待っていられますので、観光客、特に外国人観光客に人気なのもうなずけます。また、一軒まるまるお店ですのでキャパシティも百名程は入るとのことですので、比較的回転も早くお店に入ることが出来ます。

Komorip 本わらびを使ったわらび餅にぜんざい、あんみつ、ところてんと和甘味が数多く並ぶお店ですが、こちらでいつもいただくのはパフェ。その中でも「小森抹茶ババロアパフェ(写真)」(1,400円)がお気に入りです。過日某テレビ番組にてタレントの安倍なつみさんもお気に入りと言っていました。抹茶アイスとバニラアイスを核に、抹茶ババロアに抹茶カステラ、さらには小倉餡と白玉、栗などがたっぷりと入っています。こちらのパフェはそれぞれの具材が強い存在感を持つ都路里のパフェとは違って、一つ一つのパーツが実におとなしい味わいで、単体では正直若干の物足りなさを覚えるほどなのです。しかし、一度食べ始めていくとそれぞれの個性が見事に調和して、パフェ全体としての一体感があるのです。例えるならば都路里の「特選都路里パフェ」が各チームの4番打者を揃えた平成のジャイアンツならば、小森の「小森抹茶ババロアパフェ」はそれぞれのエキスパートが自分の役割を弁えていた昭和のV9ジャイアンツとでも言いましょうか。

 見た目かなりのボリュームがありますが、甘さ控えめなのでするっと食べられてしまいます。価格は正直若干割高かなと思わなくもありませんが、古き良きお茶屋さんの風情を残す町家の場所代と思えば妥当なところでしょうか。ゆったりのんびり、旅の疲れを癒す一時が味わえる佳店です。

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Komori甘味:ぎをん小森
京都府京都市東山区祇園新橋元吉町61
075-561-0504
11:00〜20:30
11:00〜19:30(日曜)
水曜定休

Monday, 13 April 2009

鳥岩楼@西陣

Toriiwaro2都は鰻同様、美味しい親子丼を出す店も非常に多いのです。というよりも、やはり長年都だった場所だけに何でも美味しいものが揃っているという方が正しいのかも知れません。老舗で出す伝統の親子丼から最近オープンしたお店の新作まで、観光客のみならず地元の人からも人気を集める親子丼が数多く存在します。かく言う僕も京都でお昼を食べようという時に、親子丼を思い浮かべる率は非常に高いです。

 僕が最初に京都で親子丼にはまったのは、やはりご多分に漏れず祇園下河原通りにある老舗「ひさご」でありました。こちらで親子丼と山椒の相性の良さを知りました。それからというもの美味しい親子丼を求め京の町を食べ歩き。今のところ僕が好きでお薦めの親子丼をいくつか挙げると、烏丸押小路上ルにある唐揚げをとじた親子丼が味わえる「とり安」に、西陣の鶏料理店「鳥よし」や、名店「鳥彌三」が手掛ける新業態「鳥彌三あざみ」などいくつもありますが、中でも店の雰囲気も含めてお薦めしたいお店が、西陣の鶏料理店「鳥岩楼」です。

 こちらは濃厚な鶏白濁スープが自慢の水炊き専門店ですが、お昼の12時から14時の2時間だけ親子丼を提供しています。築百年を越える数寄屋造りの町家を使ったお店は、聞けば町家を改装したお店の先駆なのだとか。店に入るとお店の人に親子丼かどうかを尋ねられます。親子丼の客は人数を告げて中庭の脇を通り二階へと通されます。二階は大小いくつもの部屋が繋がっていますが、大きな広間になっていて窓の下には小さな中庭が広がります。町家を使っている風情あるお店なので、週末などは観光客、特に外国人の方が多かったりします。そこに小さな座卓が並べられていて、混んでいる時などは相席になることもあります。二階はすべて親子丼のお客さんなので、当たり前ですが皆で同じ親子丼を食べている光景が広がります。

Toriiwarom 程なくして絶品の「親子丼(写真)」(800円)が到着。まず丼に蓋があるのがいいですね。最近では蓋がない丼物が多いですが、出前と違って確かに厨房からすぐ出てくるわけですから、蓋などなくても温度は冷めないのでしょうけれど、本来蓋があるものならば蓋を乗せていただきたいですし、そもそも丼の蓋を開けるという行為そのものが楽しいではありませんか。ふるふると柔らかくとじられた玉子の上に鶉の卵も割られてきます。丼は結構小振りなのですが底が深く見た目よりもボリュームがあります。こちらの親子丼は京都でも屈指の濃い味つけといいましょうか、甘味も強くてタレの味が非常に濃く出ているバランスです。ですので鶉の卵を崩しても無駄な抵抗と言いましょうか、それほどまでに具の味が濃いです。鶏肉もしっかり味がついているにも関わらず硬過ぎることもなく、いい火加減で乗ってきます。山椒が強めに効いていますがむしろこのくらいのバランスの方がちょうどいい。タレも多めにかかっていて、吉野家で言うところの「つゆだく」に近いものがあるわけですが、どちらかと言えば下品にかき込んで食べるのが丼物の醍醐味なわけで、こちらの親子丼はいい意味で下品な感じがしていいのです。そして鳥岩楼自慢の鶏白濁スープも添えられてきます。こちらは逆に塩分なども抑え気味で出汁本来の味が楽しめます。このスープを飲ませて夜の水炊きにも誘導するというなかなかの作戦でもあります。

 ひさごなどがある東山、祇園界隈と比べて、西陣は比較的人も少ないエリアですし、他の店のように色々なメニューがあるのではなく親子丼のみですので回転も良いので、ひさごほど行列することもなく割とスムーズに入ることが出来ます。ひさごももちろん今でも大好きなお店で、おそらく親子丼では一番食べているお店ではないかと思いますが、町中の喧噪からちょっと離れた、京の風情ある町家でいただく鳥岩楼の親子丼。このシチュエーションがある分、ひさごよりもお薦めしたくなってしまうのです。

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Toriiwaro和食:鳥岩楼
京都府京都市上京区五辻通智恵光院西入ル五辻町75
075-441-4004
12:00〜20:00
※親子丼は12:00〜14:00
木曜定休

Sunday, 12 April 2009

う桶やう@祇園

U2日が落ちる黄昏時に祇園界隈を歩いていると、茶屋へ向かう舞妓さんや芸妓さんの姿とすれ違います。特に白川沿いや花見小路ですれ違うと、実に風情があっていいものです。特に幕末の志士たちも通ったという由緒正しきお茶屋さん「一力亭」のあたりから花見小路を建仁寺の方へ下って行く道は観光客も多く、舞妓さんが歩いていると写真におさめようとする光景が見られます。これもその背景となる町並みが実に京都らしいからでしょう。そんな舞妓さんが歩く昔ながらの町並みには数々の町家が立ち並びます。今では町家を使ったお店は和食だけではなく洋食やカフェなどもあり、さらには食器屋さんやブティックなどもあります。昔ながらの建物を気軽に楽しめるようになっているのですね。

 ところで僕は根っからの鰻好きなのですが、実は京都には鰻の美味しいお店が数多くあり、鰻好きにはたまらない町でもあるのです。中でも僕が好きなお店をいくつか挙げると、きんし丼で知られる新京極の老舗「かねよ」に、祇園で百年近く続く老舗「ぎをん梅の井」、そして嵐山の名店「廣川」など挙げ出したらきりがありませんが、そんな中、京の古い町家を活かした風情のある鰻屋さんがあります。先ほどの花見小路を四条から下って一本西の裏筋は、町家を活かした料理店などが数多く集まっている筋なのですが、その筋の一角に知らないと素通りしてしまうくらいひっそりと佇む小さなお店、そこが「う桶やう」です。一番上の写真がその筋の写真なのですが、なかなか痺れる素敵な雰囲気でしょう。こちらのお店は何年か前に初めて知って足を運んで以来すっかり気に入ってしまい、もう何度となくお邪魔するお気に入りの鰻店の一つになりました。このお店は新京極、花遊小路にある江戸焼の老舗「江戸川」の支店で、本店の料理長でもある小磯さんは、僕の好きな南千住の「尾花」でも修業経験のあるベテラン。時々こちらのお店にも立たれています。

U3 一間ほどの狭い間口の店に入るとすぐ左に調理場が見え、そこからは香ばしい鰻を焼く香りが溢れています。そして店の中にはいくつもの手桶が並べられています。細い階段を上に上がっていき風情のある二階で鰻を頂きます。ちなみに鰻は関東と関西で調理法などが違いますが 、ここの鰻は関東風、こちらで言うところの「江戸焼」です。 開きも関西のように腹開きではなく背開きですし、素焼き後の蒸しもしっかりとします。 こちらでは鰻の蒲焼、鰻重など数多くのメニューがありますが、もし複数名でこの店に来られるのであれば、ここはやはりこの店の名物でもある「う桶」を食べていただきたいところです。

U1 この店名物の「う桶」とはその名の通り手桶にご飯と鰻が入ったもの。おそよ3人前の小から5人前の大までありますが、この日は2人で「う桶小(写真)」(7,870円)を堪能しました。良質のコシヒカリをタレでしっかりまぶしたご飯の上に、人数分の鰻の蒲焼きが敷き詰められたビジュアルは圧巻です。あまり上品な育ち方をしなかった僕としては、お腹いっぱい鰻を食べたいという下品な考えをいつも持っていますので、普段も鰻重は一番大きなものを頼みますし、中入があるなら間違いなくそれを選ぶわけですが、その想いをかなえてくれるのがこの「う桶」なのですね。もちろん一人でこれを食べるわけではありませんが、このビジュアルこそが求めていたビジュアルなわけです。そしてこれを杓文字で取り分けて皆でわいわい言いながら食べる楽しさがまたいいのです。ふっくらとした鰻は柔らかくそして香ばしく、タレは甘過ぎることもなければ辛過ぎることもなくいい塩梅で、ご飯にしっかりとまぶしてあるのでご飯だけ食べても美味しいです。

 古き町家の雰囲気を味わいながら手桶に入った絶品の鰻を頬張る至福の一時。そしてお腹いっぱいになった帰り道、夜の花見小路をぶらり散歩するのもまたいいのです。こちらのお店はお昼も営業していますが、この雰囲気を味わうならやはり夜がお薦めです。ぜひ大切な人と足を運んでみてください。

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U4_2鰻:う桶やう
京都府京都市東山区祇園西花見小路四条下ル
075-551-9966
12:00~14:00(LO),17:00~21:00(LO20:30)
月曜定休

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