しゅうまい屋@上野
上野駅周辺というのは、東京ど真ん中のあれだけ大きなターミナル駅でありながら、周辺では色々と再開発が進んではおりますが、いまだいい意味で洗練されていない雑多かつ淫靡な感じがして、実に人間的というか東京的と言いましょうかとても好きな場所だったりします。そしてその出口ごとに異なる表情を見せるのも上野の面白さなわけですが、どちらかと言えばあまり人が、特に観光客などが流れない東上野口から歩いて2〜3分程でしょうか、昭和通り沿いにあるこちらのお店の店名はズバリ「しゅうまい屋」。その店名の通り「焼売」が自慢のお店ですが、ラーメンもまた頑張っているお店です。
自慢の焼売は「肉焼売」(350円)「海老焼売」(530円」「香鶏焼売」(400円)「韮焼売」(450円)などがありますが、中でも人気なのが海老と豚を半々で盛った「あい盛り焼売」(440円)と、海老、鶏、豚を1つずつ乗せた「三色焼売(写真)」(320円)です。ラーメンなどと一緒に食べるのであれば、このくらいのポーションの方が食べやすいです。この日は三色を頂きました。蒸籠で出て来る焼売は一つ一つ味が違って、何を選んだらいいかいつも迷う優柔不断な僕としてはこういうメニューはありがたいです。豚は肉の質感を感じさせるどっしりとした餡が特徴で、海老はプリプリとした食感が美味しいです。
そしてもう一つの看板メニューとも言えるのが「ラーメン」。真っ黒いスープの醤油ラーメンと、透明な塩ラーメンの2種類がありますが、この日いただいたのは「黒濃(くろこく)ラーメン(写真)」(650円)。以前は味玉が入っていましたが原材料費高騰の折、入れるのを止めたのでしょうか。スープベースはクリアなスープですが、醤油ダレが結構強めのバランスで色も濃いです。なので「黒濃」なのですね。スープの表面には微細な魚粉が浮いていて、さらに油分が相当浮いており強めの醤油ダレと相まってベーススープの旨味をマスキングしているような印象です。麺は中細麺で気持ち柔らかめに上げてあります。スープに油分があるのでそれなりに持ち上げては来ますが、どちらかと言えばスープを割とはじくタイプの麺です。
今の時代このレベルのラーメンであれば、別にこの店でなくとも食べられるかとは思いますが、このようなラーメンを出しているようなお店で、この店ほどの焼売を出している店はまずありませんし、逆に焼売の美味しいお店でこういうラーメン専門店的な味を出している店もそうはありません。そういう意味でこのお店は非常に使いやすく、便利なお店だったりするのです。
■ラーメン:しゅうまい屋
東京都台東区東上野4-3-8
03-3847-1223
11:30~15:00,17:00~22:00
11:30~19:00(土)
日曜定休
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