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Monday, 01 November 2010

ハングリータイガー保土ヶ谷本店@保土ヶ谷

Ht1浜新道を三ツ沢から戸塚の方へと走らせると、途中左側に大きな電飾の看板が出て来ます。そこが浜ッ子ならば一度は行ったことがあるであろうステーキ&ハンバーグレストラン「ハングリータイガー」の総本店です。お世辞にも便利な場所とはいえないところにありますが、週末にもなれば常に待ちが出来る人気の店。あまりにも待つ人が多いので、地下に待合室を作ってドリンクやゲームが楽しめるようになっているほど。

 僕は長年横浜に住んでいましたので、このお店にもよく足を運びました。ただ京浜急行沿線に住んでいた僕の場合は、保土ヶ谷の本店よりもかつて横浜駅にあった「相鉄ジョイナス店」に行くことが一番多かったと思います。つなぎ無し、100%ビーフのハンバーグをチャコールグリルで炎を立てて焼き上げるこちらのお店。今でこそ他のお店でも似たようなハンバーグが食べられますが、当時これはハングリータイガーでしか食べられなかったように記憶しています。一応ステーキ&ハンバーグのお店なのですが、そんなことから僕の中ではハンバーグ屋さんというイメージがとても強い。

 そんな言わば「想い出の味」を求めて、久々に週末の夜に保土ヶ谷まで。やはりこの日も広々としたお店は満席で夜の9時近かったと思いますが待ちが出るほどの人気ぶり。この本店に行ったことがある方はお分かりかと思いますが、横浜新道から見えるとはいえ大通りに接しているわけでもなく、決して立地がいいとは言えない場所にあるのです。そこを目指して人が来る。目標地点になるような存在のお店にとっては立地などあまり関係ないのかも知れません。

P9125041 ここでいつも食べるのは、220gのパティが2つ乗った「ダブルハンバーグステーキ」。目の前に焼き立てのハンバーグが鉄板の上に乗ってやってきて、そこにハンバーグソースをかけると一気に目の前にジュワッと煙が立ち上がります。ジューシーでレア加減に焼き上げられたハンバーグは、炭火で焼き上げられているので中までしっかりと火が通っています。同様のハンバーグを出している店でガス焼きの場合がありますが、そうなると中が冷えていたりするんですよね。余計なつなぎが一切入っていないハンバーグは、ステーキのような味わい。適度な周りのクリスピーな芳ばしさと、中のジューシーな柔らかさのコントラスト。この絶品ハンバーグにパンかライス、ビバレッジ、スタータースープ、スターターサラダがついて、なんと2,780円。安い。無論そこらのファミレスに比べれば若干高いかも知れませんが、コストパフォーマンスを考えたら圧倒的に安い。

 そして炭は遠赤外線で焼き上げる効果のみならず、スモーキーな香りを与えてくれ味にも一役買っているのです。グリルしているので網から落ちた肉汁が炭に落ちて煙が立ち、半分燻製のような状態で煙に包まれながら焼かれるハンバーグ。それがマズい訳がない。1個なんてペロリ。だからダブルでなければ駄目なのです。

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Ht2洋食:ハングリータイガー保土ヶ谷本店
神奈川県横浜市保土ヶ谷区星川3-23-13
045-333-7023
11:00〜23:00(22:30LO)
元日のみ休み

Friday, 08 May 2009

菩提樹@水道橋

Bodaijum2道橋の駅から東京ドームの脇を走る白山通りを白山方面に歩いて数分、雑居ビルの地下にあるお気に入りの老舗レストランが「菩提樹」です。古い喫茶店のようなエントランスを地下に下りていくと、100坪という広々としたフロアが広がります。店内は欅や栃などの無垢材の質感を活かした作りで、仰々しさがなく気軽に使える雰囲気になっています。ここは同じく白山通り沿いにあるトンカツ店「かつ吉」が手掛ける店で、とんかつはもちろん、和牛を使用したハンバーグやステーキなどもリーズナブルに味わえるのが気に入ってたまに利用しています。

 テーブルに着くと手で持てないほどの大きなメニューが置かれます。さすがとんかつ屋さんがやっているだけあり、とんかつやフライメニューが充実していますが、和牛メニューや一品料理も数多く揃っていて、選ぶのに悩んでしまうほどです。この日まずいただいたのは名物の「フォアグラ大根(写真上)」(1,500円)。肉厚でプリップリした食感のハンガリー産フォアグラが輪切りした大根の上に乗って来ます。それが茸と一緒に鉄板で熱々にして供されるのですが、バルサミコをベースにしたソースとフォアグラのコクを大根がしっかりと吸い上げていて、とても美味しいです。またフライの盛り合わせも充実していて、「揚げ物盛合せ(梅)」(2人前3,800円)はヒレカツや串カツ、野菜に蛤などのフライと豚の生姜焼きなどがたっぷりと乗って来ます。

Bodaijum1 そしてメインは何と言っても「和牛ハンバーグステーキ定食(写真)」(2,300円)でしょう。炭火の上で長年使い込まれた鉄板で焼かれたハンバーグは、ジュウジュウと音を立てて香ばしい香りと共にやって来ます。周りは香ばしくカリッと焼き上げ、中はミディアムレアという火加減はお見事。肉本来の美味しさもしっかりと感じさせながら、ハンバーグらしい焼き上げた香ばしさも持っています。ドミグラスソースの味わいも肉の旨味をよく引き立てていて美味。

 しかもこの値段でご飯、味噌汁、山盛りのサラダがついてどれもお代わりが自由という太っ腹。時折お店の方が来ては「お替わりお持ちしましょうか?」と声を掛けてくれます。ご飯もゆかり入りなど選ぶことが出来ますし、サラダのドレッシングも数種類あり使い放題。卓上にあるお漬け物も数種類あってこれも食べ放題と、都心でこのコストパフォーマンスは立派です。下手なナショナルチェーンのファミレスに行ってハンバーグセットに1,600円払うよりも遥かに良いと思います。週末など野球帰り、遊園地帰りの家族連れで混み合うのも当然と言えるでしょう。

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Bodaiju■洋食:菩提樹
東京都文京区本郷1-14-3
03-3818-1020
11:30〜22:30(21:30LO)/11:30〜22:00(21:00LO)(土日祝)
無休

Saturday, 25 April 2009

グリル・エス@馬車道

S003浜で食事をする時に一番多いのは、中華でもラーメンでもなく「洋食」だったりします。文明開化、開港150年の横浜は、古くから洋食が愛されて来た街だけに、長年味を守り続けている老舗レストランがあちらこちらで元気に営業しています。その割合としては感覚的に銀座や浅草よりも多いように思います。いずれにしても長年愛されているということは、それだけ多くの方を満足させ続けてきたというわけで、それはもう誰が何と言おうとも正解なのですね。

 馬車道にある「グリル・エス」も、そんな長年横浜で愛されている老舗レストランの一つ。木の質感を活かした重厚な雰囲気の店内は、いつ来ても変わらぬ佇まいで迎えてくれます。昼は周辺のサラリーマンなどのランチの場所として、夜は仕事終わりの方たちや色々な人たちでいつも賑わいをみせています。創業は昭和29年といいますから、もう半世紀以上に渡り横浜で洋食を作り続けているお店です。こちらは店名にもあるようにステーキやグリルの店で、サーロインステーキなどが有名なのですが、実は洋食メニューも安くて美味しいのです。洋食好きでこの店を知らなければモグリです。

S002_2 例えば「タラバガニのクリームコロッケ(写真)」(2,100円)。ちょっと小洒落た洋食店だとカニクリームコロッケというと随分小さかったりしますが、こちらのコロッケはしっかりとした大きさです。なめらかなベシャメルソースの味わいは他のソースを使わなくてもこれだけでいけそうな感じ。この値段で蟹の身がたっぷりと入っているのも素晴らしいです。洋食の基本中の基本とでも言いますか、「白いご飯に合うおかず」という存在感なのです。付け合わせにパセリというのも実に良いです。

S001 しかしこちらで語らなければならないのは何と言っても「ハヤシライス(写真)」(1,260円)でしょう。濃厚で深みのあるドミグラスソースはまろやかな口当たりで、その中には松坂牛の切り落とし肉がざくざくと入っています。魚沼産コシヒカリもたっぷりで、ボリューム満点です。食べる手が止まらないとよく言いますが、まさにそういう味とでも言いましょうか、吸引力があってついついまた手が出てしまうのですね。ハヤシライス好きの僕としては、こちらのハヤシライスは三本の指に入るくらいの美味しさに思います。また「ハヤシライス」と並ぶ人気の逸品「オムライス」(1,260円)も、こちらも通常のオムライスの倍はあろうかという大きさで、これだけでもお腹いっぱいになってしまいそう。メニューが多くどれもボリュームがありますので、何人かで行ってシェアすると楽しいかも知れません。

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S洋食:グリル・エス
神奈川県横浜市中区相生町5-89
045-681-2581
11:30~13:45(LO),17:00~21:30(20:45LO)
日祝定休

Wednesday, 08 April 2009

RESTRANT ROI@彫刻の森

Roi2根の洋食、フレンチと言えば5日の記事でも書いた宮ノ下の「富士屋ホテル」が有名ですが、その富士屋ホテル出身の方が創業したレストランが彫刻の森にあります。県外からもファンが訪れる創業半世紀を越える老舗人気店。それが「RESTRANT ROI(ロア)」です。旅番組や雑誌などでもかなり露出しているお店ですので、ご存知の方も多いお店ではないでしょうか。

 名門富士屋ホテルで学んだ創業者がこちらの店を構えたのは1957年と言いますから、今から50年以上も前のことになります。名門で鍛えられた職人が作る洋食の数々は温泉へやって来る観光客を中心に評判となり、いつしか人気店となって行きました。以前は町の喫茶店のような雰囲気の小さなお店でしたが、4年程前に新たな店舗が完成し、今では随分とスタイリッシュなレストランに生まれ変わっています。箱根の山の中に建つ真っ白な外壁が印象的なレストランは、外は箱根の山を見渡せるテラス席が、中に入れば天井が高く開放的な空間が広がります。スペースの割にテーブルが少なめなので、よりゆったりとした気分にしてくれます。

Roim2 フレンチを基本としたレストランではありますが、そこは観光地箱根ということもあって、パスタやピザ、サンドイッチといった軽食から数名でシェアして楽しむコースまで幅広くメニューを揃えます。中でもこの店でプッシュしているのが、足柄茶を食べさせて育てたというブランド牛の「足柄牛」。ステーキなどもありますが「足柄牛オムライス(写真)」(2,800円)をいただきました。最近流行のいわゆる「とろふわ」系のオムライスではなく、純然たる昔ながらのオーソドックスな薄い玉子でご飯が包まれています。中のご飯はケチャップライスではなく、塩胡椒で炒めて味付けしたもの。そこにカットが大きな足柄牛がゴロゴロと入っているのです。味付けがシンプルなだけに肉の美味しさが実感出来ます。そして見た目よりもご飯は多めに入っていてボリュームとしても満足感があります。

Roim1_2 しかし何といってもこちらの看板メニューは「ミートパイ」(3,000円)でしょう。テレビや雑誌などで何度となく紹介されている伝統のメニューは、その評判に違わず美味しい逸品です。バターの風味が強いサクサクとした香ばしいパイを切ると、中には熱々のドミグラスベースのソースと一緒に柔らかい牛肉がたっぷり。見た目少々小さく感じますがしっかり肉も詰まっているので、十分満足出来る分量かと思います。個人的にメインディッシュとしてパイを選ぶことはほとんどないのですが、こちらのミートパイは別。他にも魅力的なものがありますが、やはりミートパイを選んでしまうのです。ちなみにサラダ、スープ、パンまたはライス、デザート、コーヒーがついて来ます。

 富士屋の味を学んだ先代が作り上げた名物メニューを今に継ぐ二代目。パンよりもご飯に合う濃厚な味わいはまさに洋食。箱根の山にはフレンチよりも洋食が似合います。

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Roi1洋食:RESTRANT ROI
神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷520
0460-82-4720
11:30~21:00
火曜定休

Sunday, 05 April 2009

The Fujiya@宮ノ下

Fujiya04泉が大好きでよく出掛けますが、生まれてからずっと関東住まいの僕としては、やはり馴染みのある温泉地と言えばやはり箱根ということになります。父親も箱根が好きだったということもあり、赤ん坊の頃から我が家では年に何度も箱根へ旅行に来ていました。さすがに物心ついた幼稚園くらいからの記憶しかありませんが、新宿でロマンスカーを待つドキドキ感。そしてロマンスカーの特等席、最前列に座れた時の安心感。小田原を過ぎて徐々に箱根が近づき、箱根湯本駅で箱根登山鉄道に乗り換えるあたりで箱根に来たなと実感してきます。そして小さくてかわいらしい登山鉄道に乗り込むと、高揚感はさらに高まります。写真などでも有名な出山の鉄橋を過ぎ、大平台でのスイッチバックは最初は不思議で仕方がありませんでした。小学生の頃から一眼レフを持つようになった僕は、周りの皆が東京駅や上野駅でブルートレインを撮影していた時に箱根の山で登山鉄道を撮っていました。その頃から少々天邪鬼でレトロなものに興味がある子供だったようです。そんな思い出がいっぱいある温泉が箱根なのです。

 さて、箱根温泉と一言で言っても箱根にはたくさんの温泉郷が並んでいます。それこそ箱根湯本から終点の強羅まで登山鉄道の各駅ごとに温泉がありますが、その中でも一番馴染みがあって幼い頃から現在まで通い詰めている温泉郷が「宮ノ下温泉」です。江戸時代から箱根七湯の一つとして知られた宮ノ下温泉は、今からおよそ130年前の明治11年に開業した「富士屋ホテル」の登場から、湯治場としての温泉町からリゾート地へと姿を変えていきました。ジョンレノン、オノヨーコ夫妻、チャールズ・チャップリン、ヘレンケラーなどの著名人を始め、明治から昭和にかけて多くの外国人観光客がこの小さな温泉町に集まりました。どことなく他の温泉郷と違う雰囲気を醸し出しているのは、古くから国際リゾートとして積み重ねられてきたその歴史によるものでしょう。

 僕はこの宮ノ下温泉の中でも二大ホテルと言われた「富士屋ホテル」と「奈良屋旅館」が大好きでした。中でも「奈良屋」は山路家の常宿として年に何度も泊まっていた宿で、大人になってからも何度となく足を運んでいたものです。創業は1700年代初頭と、富士屋ホテルよりも遥かに古い歴史を持ち、箱根を代表する老舗旅館でありましたが、2001年に惜しまれつつ、本当に惜しまれつつその営業を終えてしまいました。諸行無常とは分かっていても、その時の僕の中での衝撃はものすごく、今でも悔しさや寂しさが募ります。それほど僕にとっては思い出深く、大切な場所だったのです。現在その場所には新たな施設として会員制のリゾート施設などという下らぬモノを建設中ですが、以前の場所からちょっと離れたところで奈良屋の子孫の方が「奈良屋カフェ」という形で、その歴史と想いを継承されています。現在宿泊棟を建築中とのこと、いつの日か泊まれる日を楽しみにしています。

Fujiya03 さて、そんなこんなで大好きな箱根への小旅行にまた行って来ました。ランチはもちろん大好きな「富士屋ホテル」のメインダイニングである「The Fujiya」です。昭和5年に建てられた木造のダイニングルームは登録文化財に指定されていて、高い天井には高山植物が描かれ、欄間には彫刻が施されていて実に趣深い空間になっています。そして窓から見える箱根の山々と明治建築の本館がノスタルジックな世界へと誘います。鍛えられたスタッフによるスマートで適度な緊張感のあるホールのサービス。こちらのフレンチは実に繊細で、かつどことなく大胆なアプローチもあり、一皿一皿を実に楽しませてくれます。それはランチでも変わらぬパフォーマンスを魅せてくれます。中でもおすすめなのが、月替わりのランチコース「レ・プリミュール」(5,000円)。こちらのコースでは地産地消をテーマにしていて、農業をこよなく愛する地元の若い農家の人たちが集まって結成された「箱根ファーマーズ」による新鮮な野菜たちをふんだんに使用しています。今月のメインディッシュは「柔らかな牛舌のデュクセル風味 プリミュールと二色のソースで(写真)」。柔らかくとろけてしまいそうな牛舌の食感と深い味わい。ムースや様々なスタイルで楽しめる新鮮な野菜たち。大変満足が出来るお値打ちコースだと思います。

Fujiya01 もちろんフレンチのコースも絶品なのですが、やはり富士屋と言えば天下無敵の「ビーフカレー(写真)」(2,400円)も食べなければなりません。天皇家御用達でもあるこちらのホテルで明治時代から受け継がれている伝統のカレーは、かの昭和天皇が幼少の砌から大好物という逸品。僕も幼少の砌から大好物、砌ってほど偉そうなものでもありませんが、いずれにしても皇族から庶民までが愛する味というのはなかなかありそうでないものです。1時間以上かけてじっくりと炒められた玉葱の甘味に、林檎や野菜の甘味、そして自家製ココナッツミルクのコクある甘味。湧き水で作った伝統のコンソメを加えて4日は寝かせるというカレーのルーは、どこまでもまろやかで香り豊か。優しいいくつもの甘さがスパイスの香りを閉じ込めてご飯を包み込みます。小麦粉でとろみがついた食感を持つ、ご飯にかけてこそ美味しい正に洋食としてのカレーです。卓上にはチャツネや薬味などが置かれ、自分好みの味にすることが出来ます。

Fujiya02 しかしどうせここまで来て食べるのであれば、ここはちょっと奮発してぜひスープ、サラダ、シャーベット、珈琲が付くコース仕立ての「カレー伝説」(4,700円)を食べていただきたいです。何しろスープには富士屋伝統の「コンソメスープ(写真)」(1,000円)がつけられるのですから。庭園の湧き水で作ったというコンソメは、どこまでも澄み切った琥珀色で味わいも洗練の極み。このレストランで何度このコンソメを頂いたか分かりませんが、いつも同じ感動を与えてくれます。このスープが伝統のカレーへのブレリュードとなり、満を持しての真打ち登場となるわけです。スープはコンソメの他に季節のスープも選ぶことが出来ますが、迷うことなくコンソメを選びましょう。ちなみにギャルソンにどちらがおすすめかを尋ねてみると、迷うことなくコンソメを進めてくれます。それほどこちらでは自信がある一皿なのです。

 ちなみに富士屋ホテルには、もっとカジュアルに使えるグリルレストラン「Wisteria」があり、そちらでも同じカレーを楽しめますが、内容も値段も変わりませんのでぜひ重厚感あるメインダイニングでご堪能頂きたいと思います。ちなみに重厚感があると言ってもきついドレスコードもありませんし、家族連れでも気軽に利用が出来ます。またサービス料と消費税は含まれていますので額面よりも安価だということになります。ちなみに「活伊勢海老カレー」(9,000円)なんて高いヤツはメインダイニングでしか食べられません。なお、ここは昼夜を問わず人気のレストランですので、事前に予約しておくことをおすすめします。予め顧客登録をしておくと宿泊や食事をインターネットで簡単に予約が出来るので便利です。

 箱根の山の中に建つ130年の伝統を持つホテルで長年受け継がれてきたビーフカレー。カレー好きならずとも必食のカレーと言える名作です。そしてその一皿をメインダイニング「The Fujiya」という素晴らしい空間で味わえる幸せ。僕にとって想い出が詰まったこの場所で食事をする時間というのは、何にも代え難い実に大切な至福の一時なのです。ぜひ皆さんも機会があればお立ち寄りください。

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Fujiyaフレンチ:The Fujiya
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
0460-82-2291
朝食7:30〜9:30
昼食12:00〜14:00(土日祝は〜14:30)
夕食17:45〜,20:00〜(予約制)
無休

Monday, 26 January 2009

日比谷松本楼@日比谷

Mrm_2比谷公園の杜の中にある、創業百年を越える老舗中の老舗レストランがご存知「日比谷松本楼」です。銀座での買い物を終えてぶらり日比谷公園まで散歩をしてこちらで食事を楽しんだり喫茶をしたり、というのがお決まりのコースという方も多いのではないでしょうか。かく言う僕も銀座から有楽町を抜けてお堀端までぶらぶら歩いて、こちらのお店へ寄せていただくことが多いです。創業は今から百年以上も前の1903年ということですが、この年は日比谷公園が開園している年で、松本楼は日比谷公園開園時から公園と共に歴史を重ねているのです。日本史で学んだ日露戦争後の暴動事件、いわゆる「日比谷焼打事件」の時も、こちらのバルコニーで憲政擁護の演説が行われたというのですから、百年という時のスパンの長さを感じます。

 高村光太郎や夏目漱石といった文人達も愛した歴史あるレストランは、日比谷の森に囲まれて都心とは思えないほど静かに建っています。僕の幼い頃からの意識の中には、風格のある老舗レストランというと「公園の中にひっそりと佇んでいる」というイメージが今も強く残っているのですが、そのイメージの原体験は、日比谷公園内にあるこちらの「日比谷松本楼」と、上野公園内にある創業130年の老舗「上野精養軒」の二つから来るものではないかと思います。昔からのレストランにはよくあるスタイルですが、こちらの松本楼もフロアによっていくつかのレストランに分かれています。1Fはテラス席もあり気軽に楽しめる「グリル/ガーデンテラス」。2Fは宴会場でこちらでは披露宴なども出来ます。3Fには本格的なフランス料理を堪能出来る「ボア・ド・ブローニュ」があります。TPOに応じて使い分けが出来るというのが老舗レストランの魅力でもあります。

 ランチで3,000円台、ディナーでも5,000円台からという、良心的な価格設定のコースが魅力的なフランス料理もお薦めですが、やはりレトログルメ研究家的には1Fの洋食メニューをぜひご堪能頂きたいと思います。「ハイカラビーフカレー」(760円)は松本楼の名と共に知れ渡る伝統の一品で、小麦粉のとろみが加わってもったりとしたルーがご飯と良く合う、これぞ日本のカレーといった味わいです。洋食がまだ一般的ではなかった時代、こちらのレストランでカレーライスと珈琲を楽しむのが、時代の先端であったモボやモガたちのスタイルだったようで、そこから「ハイカラ」という名前を付けたのだそうです。毎年9月に行われる「10円カレーチャリティー」のニュースなどでこちらのカレーを知った方も多いのではないでしょうか。

 そしてやはりこちらも伝統のデミソースを使った、ハンバーグやオムレツライスなども欠かすわけにはいきません。まろやかで濃厚なコクと野菜の甘さが活きた褐色のソースが、トロトロと柔らかい玉子と溶け合い至福の瞬間を演出します。個人的には半熟系の玉子が乗るオムライスは好きではないのですが、松本楼の場合は話が別。デミソースとの相性が非常に良いのはいうまでもありませんが、このトロトロ系オムライスを最初に考案したのが松本楼という説もあるようで、やはりオリジナルに敬意を表する意味でも、こちらのオムライスは別格の存在であるのです。デミソース以外にも多くのソースを選べるのも嬉しいです。

 となるとどうしてもお薦めしたくなるのが「洋食プレート(写真)」(1,575円)になります。これは自慢のオムレツライスに洋食メニューを合わせることが出来るぜいたくな一品。まずオムレツライスのソースを「ハヤシソース」「カレーソース」「きのこクリームソース」の3種類から選ぶことが出来ます。さらに一緒に乗せる洋食は「ハンバーグデミグラスソース」「海老フライタルタルソース」「カニクリームコロッケ」から選べます。優柔不断の僕としては大変悩ましいメニューではありますが、オムライスもカレーもフライもハンバーグも食べたいなどという時に非常に便利です。

 どの料理もしっかりとした味付けで、価格が安く、それでいてボリュームがある、これぞ「洋食」という料理ばかり。天気のいい時はテラスで木漏れ日の下で、あるいは室内から陽の落ちた公園を眺めながら。百年の時に思いを馳せて味わう伝統の洋食は格別の美味しさなのです。来月から改装のためお休みになるようですが、リニューアル後のお店に行くのが今から楽しみです。
 
Mr■洋食:日比谷松本楼
東京都千代田区日比谷公園1-2
03-3503-1451
10:00〜21:00(20:30LO)
年中無休

Sunday, 18 January 2009

オリヂナル・ジョーズ@関内

Joes2浜には老舗のレストランが数多く存在しますが、その中でもお気に入りのお店の一つが関内にある「オリヂナル・ジョーズ」です。創業は1953年と今から半世紀以上も前に遡ります。その歴史や風格で日本のイタリアン界で燻し銀のような存在感を示すお店で、関東で最も古く全国でも二番目に古い歴史を持つというイタリア料理レストラン。東京で歴史のあるイタリアンと言えば、青山にある「アントニオ」を思い浮かべますが、アントニオさんが日本で最初にイタリアンを始めたのは青山ではなく神戸です。ちなみに神戸でのアントニオ創業は1944年と、横浜のオリヂナル・ジョーズよりも古いわけですが、そうなると日本で一番がアントニオで、二番目がオリヂナル・ジョーズ。アントニオの東京への進出は1953年以降、ということになるのでしょう。

 いずれにしても日本にイタリア料理がやってきたのは意外にも最近で、60年程前のことになります。奇しくも当時は第二次世界大戦の真っただ中。先の大戦で大日本帝国とイタリア王国は同盟国(ここにナチスドイツが加わり日独伊三国軍事同盟を形成していました)でしたので、神戸港にはイタリアの船が入港していました。イタリアの輸送艦カリテア号は日本の軍事行動の支援部隊として、物資輸送に従事している船でした。しかし1943年9月、イタリアの無条件降伏によりその活動はストップ。乗組員150人は船から降りて日本軍の捕虜に成らざるを得ませんでした。その乗組員たちがその後日本で伝えたのがイタリア料理なのです。アントニオの創始者、アントニオ・カンチェーミ氏を始め、宝塚の「アモーレ・アベーラ」創始者であるオラツィオ・アベーラ氏、三宮の「リストランテ・ドンナロイヤ」創始者、ジュゼッペ・ドンナロイヤ氏も皆カリテア号の乗組員だったのだそうです。

 この60年という長いようで短い期間、神戸や横浜といった港町を起点に、戦後の日本の復興と共にイタリア料理は日本人に愛されて発展してきたのです。街にはイタリア料理専門のファミリーレストランなどが数多く存在し、ピッツァに至っては出前までやっています。僕たちの生活で今やスパゲッティやピッツァがない食生活は考えにくいでしょう。そのきっかけに戦争があったというのは、なかなか興味深いものがあり、そう考えながらパスタやピッツァを食べるとまた違った味わいがして来るような気がします。

 さて「オリヂナル・ジョーズ」に話を戻しますと、こちらは創業当初は山下町の方で営まれていたようですが、現在の場所に移転して来たのは1967年だそうです。といってももう40年以上現在の場所で営業をされているのですね。関内の桜通りに朧げに漏れる店内の優しい灯りと赤い天幕。ひっそり街並に馴染むこの店の佇まいは、まるでニューヨークのダウンタウンの路地裏にある小さなイタリアンレストランのよう。どっしりとした木の扉を入れば、初老のホールスタッフの方がすっとやってきて人数を確認し、コートを素早く預かってくれます。そしてちょっと固めの赤い革張りのボックスシートに腰を掛ければ、半世紀の時代を超えて古き良き横浜の情景が浮かんできます。ギンガムチェックのクロスの上に真っ白いテーブルクロス。卓上のシルバーをきちっと並べ直し、キャンドルに火を灯す。一昔前、町中のレストランでは普通にあった光景が、今でもこのお店にはしっかりと受け継がれて残っています。

Joesp 前菜やパスタ、メインをプリフィクスで選ぶコースも4,200円と安くて使いやすいですが、アラカルトをいくつか適当に取って、ワインなどと共にシェアしてワイワイとつまむのが、この店らしい楽しみ方のようにも思います。エスカルゴのオーブン焼きや、オニオングラタンスープなどスペシャリティは数あれど、やはりこの店で食べて頂きたいのは創業当時から変わらぬレシピで提供される「ミックスピッツァ(写真)」(1,630円)でしょう。柔らかい食感を持つ生地のいわゆるパンピザではなく、薄くてカリッとした食感の生地がたまりません。たっぷりのチーズに茸の他、自家製のソーセージやサラミもたっぷりと入っています。

Joesm2 また、数あるパスタの中でも「スパゲティマリナラ」(1,470円)もこの店ならではのオリジナル。マリナラとは簡単に言えばトマトとオリーブオイルを使って作るトマトソースのこと。ミートソースよりもさらっとした味わいは主に魚介素材とよく合わせられますが、そもそもマリナラという言葉は「船乗り風」という意味ですから、それもうなづけるというものです。こちらの場合はプリプリの海老とマッシュルームがたっぷりと入り、アンチョビを隠し味に使って全体的に甘めに仕上げています。ピッツァもパスタもどちらもポーションとしては通常の1人前程度ですので、この他に前菜かサラダ、メインを1品ずつ取って、2人でシェアすればちょうどいいお腹になるのではないでしょうか。メインのお薦めはいくつもありますが、この日は「仔牛肉のカツレツチーズ焼き(写真)」(2,100円)をチョイス。程よい酸味のトマトソースがカリッと揚がったカツレツに合っています。

 気軽に使えるお店ですので、小さなお子さん連れでも問題なく利用出来ると思います。また、基本的に予約無しでも入れますが、週末夜などは混雑していますので予約をした方が無難でかつスマートです。また、予約時にお願いするとグラスワインもしくはソフトドリンク(炭酸、ペリエを除く)をサービスして下さいます。

Joes■イタリアン:オリヂナルジョーズ
神奈川県横浜市中区相生町3-60泰生ビル1F
045-651-2315
平日 17:00〜22:00(21:15LO)
土曜 11:30〜22:00(21:15LO)
日曜 11:30〜15:00,17:00〜21:00(20:15LO)
無休(年末年始を除く)

Saturday, 17 January 2009

スカンディア@関内

Scandiam欧という言葉を聞いて皆さんは何を連想するのでしょう。頭を垂れたかのようなスカンディナヴィア半島のシルエットであったり、スウェーデンやノルウェー、デンマークなどといった北欧諸国の国名は誰もが思い浮かべるところかと思いますが、僕の場合だとまず「ヘビーメタル」でしょうか。イングヴェイ・マルムスティーンは多くの人がご存知かと思いますが、北欧メタルという括りもあるくらい、北欧出身のヘビーメタルバンドやアーティストは数多く存在します。あとは「F1」。フィンランドは数多くのF1ドライバーを輩出していますが、フィンランド人で初めてワールドチャンピオンになったケケ・ロズベルグを始め、2度のワールドチャンピオンにも輝いたミカ・ハッキネンはフィンランド出身で僕と同い歳。2007年のチャンピオン、キミ・ライコネンもフィンランド出身です。あとはサンタクロースであったり、ムーミンであったりでしょうか。いずれにしても北欧に対してどうやら僕は深い知識は持ち合わせていないようです。

 そんな中で、食いしん坊の僕が北欧と聞いて思い出すのが、横浜大桟橋近くにある北欧料理の老舗レストラン「スカンディア」です。最寄り駅としては普通に考えると関内ということになりますが、最近では東急に直結する第3セクターの「横浜高速鉄道みなとみらい線」が通ったことから、日本大通り駅が最寄り駅ということになります。北欧料理と名乗るお店は他にもあるのでしょうが、原体験的にも僕はこのお店の佇まいを真っ先に思い出します。江戸時代、ペリーが上陸したことでも知られるこの場所。我が国の海の玄関口、大桟橋の入り口でもある開港広場前の変則的な十字路には、開港資料館や海岸教会、シルクセンターなどと共に、古き良き横浜を彷彿とさせる二つのビルが建っています。一つは80年の歴史を持つ海運会社が持つ「JAPAN EXPRESS本社ビル」。ここは1930年に竣工、敗戦後には進駐軍に接収されていた歴史のあるビルで、1Fには僕が学生時代からお気に入りのアメリカンダイナー「JACK CAFE」も入っています。

 そしてもう一つがこの「スカンディア」が入っている「横浜貿易協会ビル」です。こちらも1929年と同じく昭和初期の竣工で、やはり終戦後は進駐軍に接収された歴史を持ちます。この二つのビルが建つ開港広場前から開港記念館を抜け、県庁や税関まで続く海岸通り周辺は今でも昭和初期の面影を残す、横浜の中でも好きな場所の一つです。そしてその昭和を思わせる街並の向こうに見えるのは、現在の横浜のシンボルでもある「ランドマークタワー」。この100年近い歴史の共存が目の当たりに出来る光景は、歴史ある横浜であっても数少ない光景ではないかと思います。

 この歴史ある2つのビルが建っている一帯は、通称「象の鼻」と呼ばれる場所で、1858年にアメリカやイギリスなど列強五カ国と結んだいわゆる「安政の五カ国条約」で圧力に屈して開港を約し、その翌年に急遽作った東波止場(イギリス波止場)があった場所でもあります。本来は「神奈川湊」が開港すべき場所だったのですが、外国人がやってくることで神奈川の治安が悪くなるのを恐れた幕府が、その代替案として対岸の小さな横浜村を開港地にしたのです。この辺りを歩き当時に思いを馳せると、横浜市民ならば誰もが知っている、森鴎外が作詞した「横浜市歌」を思い出します。「昔思えば苫屋の煙 ちらりほらりと立てりし処」小学生の頃によく学校で歌わされたものですが、その時の音楽教師の教え方が良かったのでしょう、情景が感じられるいい歌詞だなと子供心にも思ったものでした。

 いずれにせよ、日本が長年の鎖国時代を経て、諸外国と再び交流を始める玄関口となったのがこのスカンディアが建っている場所なのです。今年は横浜開港150周年の記念すべき年ということもあって、現在象の鼻エリアでは記念公園を建築するなどエリア再開発が進んでいます。勿論、新しいものを作ることも大事なことではありますが、守るべきものはそれとしてしっかりと残して欲しい。そんな思いを抱きつつ、メモリアルな年に日本の国際化が始まった場所で食事をするというのも、なかなか乙なものではないかと思います。

 さて枕が随分と長くなりましたが、この「スカンディア」は、創業が1963年と横浜で半世紀近くに渡り愛され続けている、北欧料理を提供する老舗レストランです。ファンの間ではかのユーミンこと松任谷由実がよく利用していたことでも知られているレストランで、聞けばユーミンが松任谷正隆氏と結婚する時に荒井家と松任谷家が顔合わせをしたのがこのレストランだったそうです。カジュアルに楽しめる1Fの「スカンディアガーデン」と本格的なコースなどが楽しめる2Fの「レストランスカンディア」がありますが、どちらもデンマーク料理やノルウェー料理をベースにした、荒川料理長のオリジナル料理を堪能出来ます。

 スカンディアは北欧料理専門店というだけあって「スモーガスボード」が看板メニューになっています。スモーガスボードとは簡単に言えばビュッフェ料理のことで、日本のビュッフェ料理発祥でもある帝国ホテルの故犬丸徹三氏が北欧でスモーガスボードに出会ったことから、かの故村上信夫シェフに命じて日本流スモーガスボードである「バイキング」が生まれたのです。こちらのスモーガスボードは人数分の料理が大皿で来てシェアするスタイルで、日本のバイキングというよりもどちらかと言えば卓袱料理に近いものがありますが、いずれにせよお腹いっぱい料理を楽しめるという意味では変わりありません。

 もちろんスモーガスボード以外の一品料理も充実しています。海に囲まれたスカンディナヴィアだからこそ、サーモン、ニシンなどの魚介類などを使ったメニューが中心ですが、デンマークやノルウェーの家庭料理などをアレンジした小皿料理も人気です。またカレーやカツなどいわゆる洋食的なメニューがあるのも楽しいですね。ステーキやハンバーグなどのグリル系は炭火で焼き上げた香ばしいものばかりですし、ジャガイモなどをざっくりと崩して煮た付け合わせに北欧の臭いを感じます。また軽くランチを楽しむならばカジュアルな1F、ちょっとシックにディナーを堪能したければ2FとTPOに応じて使い分けが出来るのも嬉しいです。1Fのランチならば1,500円足らずで十分堪能出来ますし、ディナーのスモーガスボードで6,000円、アラカルトもおそらく10,000円程度で十分ですし、コースも6,000円〜10,000円の幅で味わえるのでリーズナブルです。

 この日は山下公園あたりからぶらっと散歩をしていてランチを食べたくなって、1Fのガーデンの方へ立ち寄りました。スカンディアのランチのスペシャリティは3種類のコロッケ風のフライが乗った「ノルウェーの家庭料理」(1,300円)ですが、「デンマーク風ハンバーグ(写真)」(1,300円)なども人気です。これらのメインにパンもしくはピラフがついて税込みで1,300円(2Fではそれにスープやアイスなどがついて1,890円)というのはなかなかのコストパフォーマンスではないでしょうか。この日はそんな「デンマーク風ハンバーグ」をチョイス。これはデンマークでは「フリカデラ」と呼ばれるもので、豚肉を使用したハンバーグのようなものです。炭火でちょっと焦げ目がついた香ばしいフリカデラの上にはフライドオニオンがたっぷり。甘味のあるソースもじゃがいもの付け合わせも、北欧ですからラタトゥイユとは言わないのでしょうが野菜の煮込みも、どことなく素朴な感じがして温かみのある味わいです。

 日本の国際化が始まった原点とも呼べる場所に佇む風格ある昭和の面影残るビルで、半世紀もの間浜っ子たちに愛され続けている北欧料理の老舗レストラン。そんな時が止まったような空間で伝統の北欧の味をご堪能あれ。

Scandia■北欧料理:スカンディア
神奈川県横浜市中区海岸通り1-1
045-201-2262
11:00〜24:00 ※2Fは日曜のみ17:00〜24:00
無休(年末年始を除く)

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