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Friday, 02 January 2009

亀戸餃子@亀戸

Kameidoでこそラーメン通のような顔をして、雑誌やテレビなどでラーメンラーメンと偉そうに語っておりますが、ラーメンの食べ歩きなんてのは、僕の人生の中でほんのこの十年程の話でして、食べ歩き歴からすれば遥かに餃子の方が長いのです。何しろ小学生の時の同級生の家が餃子専門店で、やれ中にチーズを入れてみたりだとか紫蘇はどうだとか、焼き方はどうだとか、その当時から結構餃子に関してはうるさいガキでありました。

 食べ歩きの原体験と言いましょうか、何かを食べるだけのために車に乗って遠くまで移動する、なんて経験をしたのは、大学生の頃に宇都宮へ餃子を食べにわざわざ行ったのが最初ではないでしょうか。無論それ以前にも都内や近場で美味しい餃子があると聞けば足を運びましたが、やはり食べ歩きを自覚したのは宇都宮で一晩に4軒も5軒も餃子を食べた歩いた夜だったように思います。宇都宮駅の駅員さんや売店の方、そこらへんを歩く人に美味しい餃子店を聞いて食べ歩きました。まだインターネットなどが普及する前の話です。

 余計なものに手を出さず、専門のみで勝負する。それこそプロの潔さといいますか、本物ではないかと思うのです。例えれば寿司や天婦羅を出す鰻屋を邪道と感じる私としては、餃子だけを出している餃子店という存在は非常にしびれるものがあるわけです。おそらくライスも置いておけば売れるだろうに置かない。売れるから置く、というのは市場原理では真っ当な考えですが、ただ売れるならばそれでいいのかと。それは僕の美学からすれば、下品というか「粋」ではないわけです。宇都宮にはそういう餃子しか置かないという「粋」な店が少なからず存在しますが、東京で最初にしびれた「粋」なお店がこちら「亀戸餃子」です。亀戸の駅前の商店街の一本横の細い筋を入った先にひっそりと佇んでいる、誰もが知っている老舗の名物餃子店です。

 こちらのメニューには「餃子(写真)」(250円)しかありません。ライスはなくて、あとはビールがあるだけ。細長いカウンターに座ると有無も言わさずに餃子が一皿焼かれます。はふはふ言いながら食べていると適当ないい頃合いにもう一皿出て来ます。黙っていても強制二皿、この店では一人二皿がミニマムチャージなのです。しかしこの二枚目の皿を出す間合いが絶妙なのですね。あとはお店のおばちゃんが「焼く?」と聞いてくるので、満足するまで焼きたての餃子を堪能出来ます。僕はお酒を飲みませんので、ここでは4皿ほど食べます。個数としては20個。それで1,000円。安いです。

 宇都宮の餃子店なんかだと最初に皿数を指定して食べて、ちょっと物足りないなぁなんて思った時に、後のお客さんの餃子にかかりっきりになっていたり、行列で待つお客さんの視線があったりと、追加の注文をし辛い雰囲気があったりしますが、ここはそういうことがないのが嬉しいです。また、例えば20個食べるとなった場合に、5個ずつ出てくるので冷めることがなく全てが熱々で食べられるのもいいです。どうしても一気に20個出てくれば冷めてしまいますから。

 脇目を振らず、ただ目の前のことに専念する。いい仕事をするための見本のようなお店です。この店に来る度に、己の所作を見つめ直したりもします。メニュー同様ストレートな飾り気ない店名もいいですし、路地裏にあるたたずまいも、古い看板もまたいいのです。長年焼き続けられた小振りの餃子はこんがりとした部分と柔らかい部分のバランスが絶妙です。ただ古いだけではなく、しっかりと味も美味しいからお客さんが絶えず訪れるのは当然のこと。おそらく幾つになっても通い続けることでしょう。僕にとって大切なお店の一つがここ「亀戸餃子」なのです。

Kameido2

■餃子:亀戸餃子
東京都江東区亀戸5-3-3
03-3681-8854
11:00〜売り切れまで
年中無休(8月に畳替で3日間臨時休業あり)

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