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Thursday, 16 December 2010

週刊文春12月16日号(12/9発売)

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日発売の週刊誌「週刊文春」(文藝春秋)にて「ラーメン生誕100周年記念奉祝!ああ思い出の中華そば」という特集が掲載されています。この特集はラーメン生誕百年を記念して、ラーメン好きの芸能人や著名人の皆さんが「昔ながらの中華そば」というテーマで、オススメの一杯をご紹介するという気合いの入った企画です。こちらの特集にて不肖私山路も監修という立場で「21世紀の中華そば名店」と題して、昔ながらのノスタルジックラーメンを7杯ご紹介させて頂いております。

 僕は小学生の頃より父親が読んでいた週刊文春を愛読していた生粋の文春ユーザー。何しろ「ギャグゲリラ」も読んでいましたし、和田誠さんが表紙イラストを書く前から読んでいます(笑)。そんな文春さんでお仕事をさせて頂いたことは身に余る光栄と共に、お声掛けいただいた文春編集部の皆さんに感謝感謝です。本当にありがとうございました。

 週刊文春は本日9日発売です。機会がありましたら、ぜひ書店などでお手に取って頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

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■雑誌:週刊文春12月16日号(文藝春秋)350円

↓昔ながらの中華そば!↓

Wednesday, 14 October 2009

浪花家総本店@麻布十番

Naniwayam年は「鯛焼き」がこの世に生まれて百周年と言われています。発祥は一説には三重県津市の「日の出屋」(ちなみに今は「ビストロぴあっと」と屋号を変えて営業されています)とも言われますが、一応麻布十番にある老舗鯛焼き専門店「浪花家総本店」が鯛焼き店の最初とされており、その創業が百年前の1909年だからなのだそう。いずれにせよ、鯛焼きのガイドブックが登場したり、レンジで作るたい焼きメーカーもヒットしていたりと、今年は鯛焼きが静かなブームになっているのです。

 鯛焼きには「天然物」と「養殖物」という2種類があります。1匹ずつが型になっているのが天然物で、5~6匹が一度に焼けるのが養殖物というわけです。もちろん職人の技術を要するのは天然物。一つ一つの焼け具合を見ながら焼くわけですから手間隙がかかるため、天然物の鯛焼きの数はずいぶんと減りました。本物の魚の世界も鯛焼きの世界も、天然物は稀少なのですね。

 鯛焼きにも店それぞれの個性があり、味も異なりますので好みは分かれるかと思いますが、やはり長年愛されている老舗のたい焼きは必食の価値があります。中でも「浪花家総本店」と、人形町にある「柳屋」は双璧でしょう。これに四谷の「わかば」が加わると「東京鯛焼き御三家」とも呼ばれます。この三軒の中で僕が一番好きなのはやはり「浪花家総本店」。サトウハチロー氏や土井勝氏も愛したという鯛焼きはもちろん一匹焼きの天然物です。

 鯛焼きなんてそうそう食べたくなるモノじゃないのですが、たまに食べたくなるといてもたっても居られなくなります。そうなるとそこらへんにある鯛焼きでは満足出来ない。だからと言って千葉からわざわざ麻布十番まで鯛焼きを買いに行くのはどうなの?と思いつつも、何かしら用事を作って結局は麻布十番まで行くのです。だって他の店のじゃダメなんだもの。

 こちらはいつ行っても混んでいて、いつも職人さんが焼き続けています。ですから焼き置きなんてのはありません。一本一本の焼き型をくるりくるりと回す様が楽しくて、思わず見とれてしまいます。こちらでは待たなくても済むように電話で予約出来るのですが、どうもやはりこの店まで来て口頭で注文したくなる。あまり時間がかかるようなら「6時に取りにきます」と言い置き、近くの「豆源」を覗いたり「白水堂」でカステラ買ったり、ぶらり麻布十番を散歩します。お酒を飲まない僕にとっては、麻布十番は甘いものの町であったりもするのです。

 そして6個入りや10個入りの鯛焼きを取りに戻り、そのついでにもう1個焼きたてをその場で注文して店の前でかぶりつきます。浪花家の鯛焼きは皮がカリッとしているので、比較的水分を多く含んでいる他の店のものと比べて、家に持ち帰ってもかなり美味しく食べられますが、やはりその場での焼きたてには敵いません。普通の鯛焼きよりも一回り小振りの鯛は、薄くてパリッとした皮の中に北海道産小豆を使った餡がぎっしり。しかし甘さはさほど強くなくすっと食べられます。素晴らしいのはその皮で、表は相当パリッとカリッとしているのに、中にしっとり柔らかい部分を残し餡と見事に一体化しているのです。これこそ職人の技なのです。

 焼きたての鯛焼きが詰まった箱を車に乗せて走れば、車の中はほんわかした香りに包まれます。そして自宅の食卓で軽く焼き直してまた一匹。お茶も良いけど意外に珈琲も合うのです。

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Naniwaya和菓子:浪花家総本店
東京都港区麻布十番1-8-14
03-3583-4975
11:00〜19:00
火曜、第3水曜定休






↓家庭で作れる鯛焼きメーカー!↓

Friday, 08 May 2009

菩提樹@水道橋

Bodaijum2道橋の駅から東京ドームの脇を走る白山通りを白山方面に歩いて数分、雑居ビルの地下にあるお気に入りの老舗レストランが「菩提樹」です。古い喫茶店のようなエントランスを地下に下りていくと、100坪という広々としたフロアが広がります。店内は欅や栃などの無垢材の質感を活かした作りで、仰々しさがなく気軽に使える雰囲気になっています。ここは同じく白山通り沿いにあるトンカツ店「かつ吉」が手掛ける店で、とんかつはもちろん、和牛を使用したハンバーグやステーキなどもリーズナブルに味わえるのが気に入ってたまに利用しています。

 テーブルに着くと手で持てないほどの大きなメニューが置かれます。さすがとんかつ屋さんがやっているだけあり、とんかつやフライメニューが充実していますが、和牛メニューや一品料理も数多く揃っていて、選ぶのに悩んでしまうほどです。この日まずいただいたのは名物の「フォアグラ大根(写真上)」(1,500円)。肉厚でプリップリした食感のハンガリー産フォアグラが輪切りした大根の上に乗って来ます。それが茸と一緒に鉄板で熱々にして供されるのですが、バルサミコをベースにしたソースとフォアグラのコクを大根がしっかりと吸い上げていて、とても美味しいです。またフライの盛り合わせも充実していて、「揚げ物盛合せ(梅)」(2人前3,800円)はヒレカツや串カツ、野菜に蛤などのフライと豚の生姜焼きなどがたっぷりと乗って来ます。

Bodaijum1 そしてメインは何と言っても「和牛ハンバーグステーキ定食(写真)」(2,300円)でしょう。炭火の上で長年使い込まれた鉄板で焼かれたハンバーグは、ジュウジュウと音を立てて香ばしい香りと共にやって来ます。周りは香ばしくカリッと焼き上げ、中はミディアムレアという火加減はお見事。肉本来の美味しさもしっかりと感じさせながら、ハンバーグらしい焼き上げた香ばしさも持っています。ドミグラスソースの味わいも肉の旨味をよく引き立てていて美味。

 しかもこの値段でご飯、味噌汁、山盛りのサラダがついてどれもお代わりが自由という太っ腹。時折お店の方が来ては「お替わりお持ちしましょうか?」と声を掛けてくれます。ご飯もゆかり入りなど選ぶことが出来ますし、サラダのドレッシングも数種類あり使い放題。卓上にあるお漬け物も数種類あってこれも食べ放題と、都心でこのコストパフォーマンスは立派です。下手なナショナルチェーンのファミレスに行ってハンバーグセットに1,600円払うよりも遥かに良いと思います。週末など野球帰り、遊園地帰りの家族連れで混み合うのも当然と言えるでしょう。

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Bodaiju■洋食:菩提樹
東京都文京区本郷1-14-3
03-3818-1020
11:30〜22:30(21:30LO)/11:30〜22:00(21:00LO)(土日祝)
無休

Sunday, 03 May 2009

酒膳一文本店@浅草

1mon002供の頃から大の浅草好きである僕としては、頭の中に「浅草で使える飲食店リスト」が常にあるわけですけれど、伝統の老舗が多い浅草の場合は、大抵がもう何十年も通っているお店でリストが埋まってしまっていて、そうそう新しい店は増えることはありません。しかし最近この店の存在を知りリストに加わって、今や外すことが出来ないお店となったのが「一文本店」です。国際通りを三ノ輪の方へ向かい、言問通りとの交差点をちょっと越えた先の路地裏に佇む、築50年という古びた一軒家。その前には「ねぎま」の文字が書かれた真っ白い大きな提灯と、国産食材を積極的に使用している証でもある「緑提灯」がぶら下がっています。店内には土間があり水車も回る、大江戸居酒屋と称した雰囲気の中で、美味しい名物料理とお酒を楽しめる佳店です。ちなみにもう少し言問通りを浅草寺寄りに行ったところには、会席料理が楽しめる「一文別館」があります。

1mon004_2 こちらのお店のユニークなところはすべての価格が店名のように「文」表示で記されているところ。例えば「天然生本鮪の中落ち」が六文、「仙台牛すじもつ煮込み」が四文といった具合です。席に通されるとまず木札に「両替」をしなければなりません。一文は100円というレートになっています。この日は二人で足を運びましたので取り敢えず1万円を百文に両替。すると木箱に入った百文が届けられます。あとは注文をする度にお店の人がここから必要な文数だけ抜いていくシステムです。足りなければ追加で両替が出来ますし、逆に余ったら帰りに現金に戻す事も出来ます。これはなかなか良く出来たシステムとでもいいましょうか、まず先払いというかデポジット的な役割をしていますので、飲み逃げ食べ逃げがありませんし、円にくらべて桁数が2つも減ってますので、直感的に料理の価格が分かり辛くなっているのもこの店のしたたかな計算のように思います。もちろん江戸を演出するための大切な小道具になっていることは言うまでもありません。

1mon001 このお店の看板メニューの一つが「鯨」です。日本古来の食文化でもある鯨は諸般の事情によりただでさえ入手し辛くなりましたが、たまに鯨料理店があったとしても高級料理になってしまっていて、なかなか簡単に食べられなくなりました。そんな鯨をリーズナブルな価格で味わうことが出来る数少ないお店だと思います。制限がかかってからは国内の鯨といえば圧倒的に「ミンクくじら」が流通していますが、この日は珍しい「ナガスくじら」が入っていました。流通量的にはナガスはミンクの1/50と言いますから相当稀少なくじらです。そこで「ナガスくじら赤身たたき(写真)」(十二文)を頂きました。思ったよりもクセはなく、ミンクよりも個体が大きいからなのでしょうか、脂分がしっとりとしてコクのある味わいがしました。また鯨と言えば定番の「ナガス鯨の立田揚げ」(十八文)も熱々の揚げたてで、量もあって美味しくいただきました。

1mon003 そしてこの店一番の名物料理はなんといっても「ねぎま鍋」です。そもそもねぎま鍋とは江戸時代に捨てられていたカマやトロの部分がもったいないと始められたものだとか。それが今では本鮪のトロを鍋にするという、何とも贅沢な料理となってしまいました。こちらでは鮪の産地などの指定によって二人前の価格が三十四文、六十文、百二十文と3種類ありますが、この日は基本の「江戸名物ねぎま鍋(写真)」(三十四文)を。江戸らしくキリッとした味わいの鍋には刻まれた葱が浮かべられていて、最初に伝統の江戸野菜である千寿葱に有機栽培の江戸菜、栃木産の原木椎茸などを入れて、見るからに脂が乗った鮪のカマトロを仕上げに入れて完成です。火を通したにもかかわらずしっかりと脂の旨味が残っている鮪は絶品。大抵鮪などに火を入れると食感がぼそぼそとなりますが、これだけ脂も乗っていますので実にしっとりとしなやかな食感になっています。また葱にはどっしりとした存在感と糖度の高い甘味ある「千寿葱」を使用。煮崩れもせず甘味も強い葱ということで、そもそもすき焼きなど江戸の鍋に重用されていたという歴史ある葱は、通常の白葱の5倍程の重さと倍ほどの糖度を持っているのだとか。そんな葱ですからこのねぎま鍋にはピッタリ。ただかなり太い葱ですので、いわゆる「葱鉄砲」には注意が必要です。そして鍋の締めには「特製うどんセット」(七文)を。稲庭うどんを鍋に入れ卵でとじていただきます。これがまた美味しいこと。

 浅草で鍋というと少々気後れする方もいらっしゃるかも知れませんが、こちらのお店ならば敷居も価格も高くなく、昔ながらの江戸の名物鍋を気軽に味わえると思います。学生時代からこの店の板長を任されたという平川さんはふぐ調理師の資格の他にも利き酒師やソムリエの資格もお持ちということで、お酒関係もそうとう強いお店です。また夜が比較的早い浅草の中でも遅くまで営業しているのが嬉しいです。気の置けない仲間と普段使いもするのはもちろん、一風変わった雰囲気は女の子なども喜びますので、色々な状況に応じて使う事が出来て大変重宝しています。僕の「浅草で使える飲食店リスト」の中でもこれからも輝き続けることでしょう。

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1mon■和食:酒膳一文本店
東京都台東区浅草3-12-6
03-3875-6800
18:00〜23:00/17:00〜22:00(土日祝)
無休

Thursday, 30 April 2009

武田流古式カレーライスと支那そばの店インディアン@蓮沼

Indeank田区は住んだことはないのですが、古くからの友人が多く住んでいたりして、学生時代は夜な夜な遊び歩いていたり、僕が生まれる以前の山路家は池上に居を構えていたりして、何故か馴染みのあるエリアです。電車の写真を撮るのも好きな子供でしたから、当時の目蒲線をよく撮りにいったものでした。たまに「太田区」と間違えて書かれている方もいらっしゃいますが、正しくは「大田区」。大森と蒲田が一緒になったので大田となったのですね。

 そんな大田区蓮沼で半世紀以上に渡り愛されている老舗が「インディアン」です。こちらのお店の存在を知ったのは多分ラーメン食べ歩きを始めてすぐだったと思います。元々ラーメンよりもカレーが好きだった僕としては、カレーも美味しいという言葉はかなりの吸引力があり、千葉から車を飛ばして食べに行ったことを覚えています。またこちらご出身のお店が同じ大田区の池上にもあり、そちらにも何度も足を運びました。そのレトロ感溢れる雰囲気と決して古さを感じさせないその味に感動し、拙書「トーキョーノスタルジックラーメン」でも紹介させていただきました。拙書内の「もう一つの東京ラーメン」というカテゴリは、この店のために作ったと言っても過言ではありません。

Indeanc 洋食出身の先代、故武田金造さんが創業したのが1953年。その味と人柄に惹かれてこの店を継ごうと決めたのが、同じく洋食の世界で腕を鳴らしていた永岡道明さんでした。東京會舘で長年働いていた永岡さんですから、やはり同じ洋食出身の武田さんとは通じるものがあったようです。その先代が考案したレシピをそのまま守っているというのが、こちらの看板メニューである「最高級カレーライス(写真)」(1,000円)です。まず「最高級」と高らかに宣言しているところが素晴らしいですね。そしてメニューには「当店より美味しいカレーがございましたら御一報下さい。勉強にまいります」との文言も。これは相当な自信が無ければ書けないことだなと思いますが、どうもこれは先代時代から書かれていたもののようです。まず最初に香辛料の辛さと香りが立ち、しばらくしてから玉葱などの野菜や果物の甘味が追いかけてくるその味わいがお見事です。白いご飯が合うカレーは洋食としてのカレーです。深い旨味をたくわえた、コクと切れがあるカレーとでも言いましょうか。妙にもったりしていないカレーは戦前にレシピを考えたといいますが、今でも感動出来る味になっているのが驚きです。

Indeanm そしてもう一つの看板メニュー「支那そば(写真)」(700円)。どこまでも透き通った透明感あるスープは塩味です。支那そばと言えばイメージとして醤油ラーメンだと思うのですが、故武田さん曰く支那そば、つまりは中国発祥の麺料理の味はやはり塩なのだと。そのすっきりとしたスープには動物系素材は使われておらず、宗田鰹や帆立貝など魚介系素材の旨味と野菜の甘味で構築され、玉葱の香り油がほのかに優しく香ります。こちらの支那そばはカレーと違って永岡さんが随分と試行錯誤されて今の味にたどり着いたのだとか。塩だれなどは同じ洋食出身のラーメン店主である「支那そばや」の佐野実さんにもアドバイスを貰ったのだそうです。

 この支那そばの面白いところは、無論この支那そばだけで食べても美味しいのですが、カレーと一緒に食べるとその美味しさが倍増するところ。支那そばとカレーを一緒に頼むと1,200円、支那そばと半カレーだと1,050円になるお得なサービスセットメニューがありますので、こちらではぜひ両方を食べて頂きたいです。二大国民食と言われるラーメンとカレーですが、この両方がハイレベルで、しかも合わせて食べると美味しさが増すのがこのインディアンなのです。

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Indeanラーメン・カレー:武田流古式カレーライスと支那そばの店インディアン
東京都大田区西蒲田7-16-1
03-3738-1902
11:00~19:00
※スープ切れで終了
日曜定休

Saturday, 25 April 2009

グリル・エス@馬車道

S003浜で食事をする時に一番多いのは、中華でもラーメンでもなく「洋食」だったりします。文明開化、開港150年の横浜は、古くから洋食が愛されて来た街だけに、長年味を守り続けている老舗レストランがあちらこちらで元気に営業しています。その割合としては感覚的に銀座や浅草よりも多いように思います。いずれにしても長年愛されているということは、それだけ多くの方を満足させ続けてきたというわけで、それはもう誰が何と言おうとも正解なのですね。

 馬車道にある「グリル・エス」も、そんな長年横浜で愛されている老舗レストランの一つ。木の質感を活かした重厚な雰囲気の店内は、いつ来ても変わらぬ佇まいで迎えてくれます。昼は周辺のサラリーマンなどのランチの場所として、夜は仕事終わりの方たちや色々な人たちでいつも賑わいをみせています。創業は昭和29年といいますから、もう半世紀以上に渡り横浜で洋食を作り続けているお店です。こちらは店名にもあるようにステーキやグリルの店で、サーロインステーキなどが有名なのですが、実は洋食メニューも安くて美味しいのです。洋食好きでこの店を知らなければモグリです。

S002_2 例えば「タラバガニのクリームコロッケ(写真)」(2,100円)。ちょっと小洒落た洋食店だとカニクリームコロッケというと随分小さかったりしますが、こちらのコロッケはしっかりとした大きさです。なめらかなベシャメルソースの味わいは他のソースを使わなくてもこれだけでいけそうな感じ。この値段で蟹の身がたっぷりと入っているのも素晴らしいです。洋食の基本中の基本とでも言いますか、「白いご飯に合うおかず」という存在感なのです。付け合わせにパセリというのも実に良いです。

S001 しかしこちらで語らなければならないのは何と言っても「ハヤシライス(写真)」(1,260円)でしょう。濃厚で深みのあるドミグラスソースはまろやかな口当たりで、その中には松坂牛の切り落とし肉がざくざくと入っています。魚沼産コシヒカリもたっぷりで、ボリューム満点です。食べる手が止まらないとよく言いますが、まさにそういう味とでも言いましょうか、吸引力があってついついまた手が出てしまうのですね。ハヤシライス好きの僕としては、こちらのハヤシライスは三本の指に入るくらいの美味しさに思います。また「ハヤシライス」と並ぶ人気の逸品「オムライス」(1,260円)も、こちらも通常のオムライスの倍はあろうかという大きさで、これだけでもお腹いっぱいになってしまいそう。メニューが多くどれもボリュームがありますので、何人かで行ってシェアすると楽しいかも知れません。

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S洋食:グリル・エス
神奈川県横浜市中区相生町5-89
045-681-2581
11:30~13:45(LO),17:00~21:30(20:45LO)
日祝定休

Wednesday, 22 April 2009

関宿屋@松戸

Sekiyadoyam2戸で長年に渡り愛されている老舗の天婦羅店で好きなお店が「関宿屋」です。その創業は江戸時代で元は蕎麦店だったそうですが、明治になって流山から松戸へ移転して長年営業を重ね、昭和41年に蕎麦店と天婦羅店を分けて現在に至っています。蕎麦店の方はこちらのお店の裏手にある「そば処関やど」で、こちらのお蕎麦屋さんも大好きなお店ですが、この日は天婦羅店の方へ。

 関宿屋の定番といえばやはり「天丼」です。海老と穴子が乗っている「天丼」(998円)をはじめ、鱚やメゴチなどの魚がたくさん乗った「魚天丼」(1,260円)や「えび天丼」(1,580円)、さらには小柱の掻き揚げが乗る「小柱天丼」(1,800円)など天丼だけでも9種類あります。この日はランチタイム限定の「お昼の天丼(写真)」(840円)「とじすい(写真)」(210円)をいただきました。お昼時ともあって、お客さんはほぼ満席で、皆同じものを食べています。

Sekiyadoyam1 ランチタイムの小振りな天丼とはいえ、海老、魚、野菜と数種類の天婦羅が入りコストパフォーマンス十分。海老はぷりっとした食感がよく、白身魚は身がほろりと崩れます。甘めのたれをしっかりと吸った衣をまとった天婦羅は熱々で、またそのたれが染み込んだご飯も実に美味しいです。とじすいは玉子とじが入ったお吸い物ですが、玉子がたっぷりと入っていてこれも天丼と良く合っています。あっという間に完食。少々ボリュームで物足りなさを覚えなくもないですが、840円ならば文句は言えませんね。

 よく鰻などでも議論になりますが、重がいいのか丼がいいのかと言われれば、個人的には鰻でも天婦羅でも丼の方が好みです。何よりも保温性に優れているということが重要ですし、少々下品な食べ方ではありますが、つゆだくのご飯は丼の方がかっ込んで食べやすいのです。大きな丼を片手に持って顔を突っ込んでかっ込む至福の時。僕にとって日本人に生まれて良かったと思う瞬間が、丼ものを食べている時なのです。

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Sekiyadoya天丼:関宿屋
千葉県松戸市本町7-2
047-361-0234
11:30~21:30
火曜定休

Monday, 13 April 2009

鳥岩楼@西陣

Toriiwaro2都は鰻同様、美味しい親子丼を出す店も非常に多いのです。というよりも、やはり長年都だった場所だけに何でも美味しいものが揃っているという方が正しいのかも知れません。老舗で出す伝統の親子丼から最近オープンしたお店の新作まで、観光客のみならず地元の人からも人気を集める親子丼が数多く存在します。かく言う僕も京都でお昼を食べようという時に、親子丼を思い浮かべる率は非常に高いです。

 僕が最初に京都で親子丼にはまったのは、やはりご多分に漏れず祇園下河原通りにある老舗「ひさご」でありました。こちらで親子丼と山椒の相性の良さを知りました。それからというもの美味しい親子丼を求め京の町を食べ歩き。今のところ僕が好きでお薦めの親子丼をいくつか挙げると、烏丸押小路上ルにある唐揚げをとじた親子丼が味わえる「とり安」に、西陣の鶏料理店「鳥よし」や、名店「鳥彌三」が手掛ける新業態「鳥彌三あざみ」などいくつもありますが、中でも店の雰囲気も含めてお薦めしたいお店が、西陣の鶏料理店「鳥岩楼」です。

 こちらは濃厚な鶏白濁スープが自慢の水炊き専門店ですが、お昼の12時から14時の2時間だけ親子丼を提供しています。築百年を越える数寄屋造りの町家を使ったお店は、聞けば町家を改装したお店の先駆なのだとか。店に入るとお店の人に親子丼かどうかを尋ねられます。親子丼の客は人数を告げて中庭の脇を通り二階へと通されます。二階は大小いくつもの部屋が繋がっていますが、大きな広間になっていて窓の下には小さな中庭が広がります。町家を使っている風情あるお店なので、週末などは観光客、特に外国人の方が多かったりします。そこに小さな座卓が並べられていて、混んでいる時などは相席になることもあります。二階はすべて親子丼のお客さんなので、当たり前ですが皆で同じ親子丼を食べている光景が広がります。

Toriiwarom 程なくして絶品の「親子丼(写真)」(800円)が到着。まず丼に蓋があるのがいいですね。最近では蓋がない丼物が多いですが、出前と違って確かに厨房からすぐ出てくるわけですから、蓋などなくても温度は冷めないのでしょうけれど、本来蓋があるものならば蓋を乗せていただきたいですし、そもそも丼の蓋を開けるという行為そのものが楽しいではありませんか。ふるふると柔らかくとじられた玉子の上に鶉の卵も割られてきます。丼は結構小振りなのですが底が深く見た目よりもボリュームがあります。こちらの親子丼は京都でも屈指の濃い味つけといいましょうか、甘味も強くてタレの味が非常に濃く出ているバランスです。ですので鶉の卵を崩しても無駄な抵抗と言いましょうか、それほどまでに具の味が濃いです。鶏肉もしっかり味がついているにも関わらず硬過ぎることもなく、いい火加減で乗ってきます。山椒が強めに効いていますがむしろこのくらいのバランスの方がちょうどいい。タレも多めにかかっていて、吉野家で言うところの「つゆだく」に近いものがあるわけですが、どちらかと言えば下品にかき込んで食べるのが丼物の醍醐味なわけで、こちらの親子丼はいい意味で下品な感じがしていいのです。そして鳥岩楼自慢の鶏白濁スープも添えられてきます。こちらは逆に塩分なども抑え気味で出汁本来の味が楽しめます。このスープを飲ませて夜の水炊きにも誘導するというなかなかの作戦でもあります。

 ひさごなどがある東山、祇園界隈と比べて、西陣は比較的人も少ないエリアですし、他の店のように色々なメニューがあるのではなく親子丼のみですので回転も良いので、ひさごほど行列することもなく割とスムーズに入ることが出来ます。ひさごももちろん今でも大好きなお店で、おそらく親子丼では一番食べているお店ではないかと思いますが、町中の喧噪からちょっと離れた、京の風情ある町家でいただく鳥岩楼の親子丼。このシチュエーションがある分、ひさごよりもお薦めしたくなってしまうのです。

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Toriiwaro和食:鳥岩楼
京都府京都市上京区五辻通智恵光院西入ル五辻町75
075-441-4004
12:00〜20:00
※親子丼は12:00〜14:00
木曜定休

Sunday, 12 April 2009

う桶やう@祇園

U2日が落ちる黄昏時に祇園界隈を歩いていると、茶屋へ向かう舞妓さんや芸妓さんの姿とすれ違います。特に白川沿いや花見小路ですれ違うと、実に風情があっていいものです。特に幕末の志士たちも通ったという由緒正しきお茶屋さん「一力亭」のあたりから花見小路を建仁寺の方へ下って行く道は観光客も多く、舞妓さんが歩いていると写真におさめようとする光景が見られます。これもその背景となる町並みが実に京都らしいからでしょう。そんな舞妓さんが歩く昔ながらの町並みには数々の町家が立ち並びます。今では町家を使ったお店は和食だけではなく洋食やカフェなどもあり、さらには食器屋さんやブティックなどもあります。昔ながらの建物を気軽に楽しめるようになっているのですね。

 ところで僕は根っからの鰻好きなのですが、実は京都には鰻の美味しいお店が数多くあり、鰻好きにはたまらない町でもあるのです。中でも僕が好きなお店をいくつか挙げると、きんし丼で知られる新京極の老舗「かねよ」に、祇園で百年近く続く老舗「ぎをん梅の井」、そして嵐山の名店「廣川」など挙げ出したらきりがありませんが、そんな中、京の古い町家を活かした風情のある鰻屋さんがあります。先ほどの花見小路を四条から下って一本西の裏筋は、町家を活かした料理店などが数多く集まっている筋なのですが、その筋の一角に知らないと素通りしてしまうくらいひっそりと佇む小さなお店、そこが「う桶やう」です。一番上の写真がその筋の写真なのですが、なかなか痺れる素敵な雰囲気でしょう。こちらのお店は何年か前に初めて知って足を運んで以来すっかり気に入ってしまい、もう何度となくお邪魔するお気に入りの鰻店の一つになりました。このお店は新京極、花遊小路にある江戸焼の老舗「江戸川」の支店で、本店の料理長でもある小磯さんは、僕の好きな南千住の「尾花」でも修業経験のあるベテラン。時々こちらのお店にも立たれています。

U3 一間ほどの狭い間口の店に入るとすぐ左に調理場が見え、そこからは香ばしい鰻を焼く香りが溢れています。そして店の中にはいくつもの手桶が並べられています。細い階段を上に上がっていき風情のある二階で鰻を頂きます。ちなみに鰻は関東と関西で調理法などが違いますが 、ここの鰻は関東風、こちらで言うところの「江戸焼」です。 開きも関西のように腹開きではなく背開きですし、素焼き後の蒸しもしっかりとします。 こちらでは鰻の蒲焼、鰻重など数多くのメニューがありますが、もし複数名でこの店に来られるのであれば、ここはやはりこの店の名物でもある「う桶」を食べていただきたいところです。

U1 この店名物の「う桶」とはその名の通り手桶にご飯と鰻が入ったもの。おそよ3人前の小から5人前の大までありますが、この日は2人で「う桶小(写真)」(7,870円)を堪能しました。良質のコシヒカリをタレでしっかりまぶしたご飯の上に、人数分の鰻の蒲焼きが敷き詰められたビジュアルは圧巻です。あまり上品な育ち方をしなかった僕としては、お腹いっぱい鰻を食べたいという下品な考えをいつも持っていますので、普段も鰻重は一番大きなものを頼みますし、中入があるなら間違いなくそれを選ぶわけですが、その想いをかなえてくれるのがこの「う桶」なのですね。もちろん一人でこれを食べるわけではありませんが、このビジュアルこそが求めていたビジュアルなわけです。そしてこれを杓文字で取り分けて皆でわいわい言いながら食べる楽しさがまたいいのです。ふっくらとした鰻は柔らかくそして香ばしく、タレは甘過ぎることもなければ辛過ぎることもなくいい塩梅で、ご飯にしっかりとまぶしてあるのでご飯だけ食べても美味しいです。

 古き町家の雰囲気を味わいながら手桶に入った絶品の鰻を頬張る至福の一時。そしてお腹いっぱいになった帰り道、夜の花見小路をぶらり散歩するのもまたいいのです。こちらのお店はお昼も営業していますが、この雰囲気を味わうならやはり夜がお薦めです。ぜひ大切な人と足を運んでみてください。

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U4_2鰻:う桶やう
京都府京都市東山区祇園西花見小路四条下ル
075-551-9966
12:00~14:00(LO),17:00~21:00(LO20:30)
月曜定休

Sunday, 05 April 2009

The Fujiya@宮ノ下

Fujiya04泉が大好きでよく出掛けますが、生まれてからずっと関東住まいの僕としては、やはり馴染みのある温泉地と言えばやはり箱根ということになります。父親も箱根が好きだったということもあり、赤ん坊の頃から我が家では年に何度も箱根へ旅行に来ていました。さすがに物心ついた幼稚園くらいからの記憶しかありませんが、新宿でロマンスカーを待つドキドキ感。そしてロマンスカーの特等席、最前列に座れた時の安心感。小田原を過ぎて徐々に箱根が近づき、箱根湯本駅で箱根登山鉄道に乗り換えるあたりで箱根に来たなと実感してきます。そして小さくてかわいらしい登山鉄道に乗り込むと、高揚感はさらに高まります。写真などでも有名な出山の鉄橋を過ぎ、大平台でのスイッチバックは最初は不思議で仕方がありませんでした。小学生の頃から一眼レフを持つようになった僕は、周りの皆が東京駅や上野駅でブルートレインを撮影していた時に箱根の山で登山鉄道を撮っていました。その頃から少々天邪鬼でレトロなものに興味がある子供だったようです。そんな思い出がいっぱいある温泉が箱根なのです。

 さて、箱根温泉と一言で言っても箱根にはたくさんの温泉郷が並んでいます。それこそ箱根湯本から終点の強羅まで登山鉄道の各駅ごとに温泉がありますが、その中でも一番馴染みがあって幼い頃から現在まで通い詰めている温泉郷が「宮ノ下温泉」です。江戸時代から箱根七湯の一つとして知られた宮ノ下温泉は、今からおよそ130年前の明治11年に開業した「富士屋ホテル」の登場から、湯治場としての温泉町からリゾート地へと姿を変えていきました。ジョンレノン、オノヨーコ夫妻、チャールズ・チャップリン、ヘレンケラーなどの著名人を始め、明治から昭和にかけて多くの外国人観光客がこの小さな温泉町に集まりました。どことなく他の温泉郷と違う雰囲気を醸し出しているのは、古くから国際リゾートとして積み重ねられてきたその歴史によるものでしょう。

 僕はこの宮ノ下温泉の中でも二大ホテルと言われた「富士屋ホテル」と「奈良屋旅館」が大好きでした。中でも「奈良屋」は山路家の常宿として年に何度も泊まっていた宿で、大人になってからも何度となく足を運んでいたものです。創業は1700年代初頭と、富士屋ホテルよりも遥かに古い歴史を持ち、箱根を代表する老舗旅館でありましたが、2001年に惜しまれつつ、本当に惜しまれつつその営業を終えてしまいました。諸行無常とは分かっていても、その時の僕の中での衝撃はものすごく、今でも悔しさや寂しさが募ります。それほど僕にとっては思い出深く、大切な場所だったのです。現在その場所には新たな施設として会員制のリゾート施設などという下らぬモノを建設中ですが、以前の場所からちょっと離れたところで奈良屋の子孫の方が「奈良屋カフェ」という形で、その歴史と想いを継承されています。現在宿泊棟を建築中とのこと、いつの日か泊まれる日を楽しみにしています。

Fujiya03 さて、そんなこんなで大好きな箱根への小旅行にまた行って来ました。ランチはもちろん大好きな「富士屋ホテル」のメインダイニングである「The Fujiya」です。昭和5年に建てられた木造のダイニングルームは登録文化財に指定されていて、高い天井には高山植物が描かれ、欄間には彫刻が施されていて実に趣深い空間になっています。そして窓から見える箱根の山々と明治建築の本館がノスタルジックな世界へと誘います。鍛えられたスタッフによるスマートで適度な緊張感のあるホールのサービス。こちらのフレンチは実に繊細で、かつどことなく大胆なアプローチもあり、一皿一皿を実に楽しませてくれます。それはランチでも変わらぬパフォーマンスを魅せてくれます。中でもおすすめなのが、月替わりのランチコース「レ・プリミュール」(5,000円)。こちらのコースでは地産地消をテーマにしていて、農業をこよなく愛する地元の若い農家の人たちが集まって結成された「箱根ファーマーズ」による新鮮な野菜たちをふんだんに使用しています。今月のメインディッシュは「柔らかな牛舌のデュクセル風味 プリミュールと二色のソースで(写真)」。柔らかくとろけてしまいそうな牛舌の食感と深い味わい。ムースや様々なスタイルで楽しめる新鮮な野菜たち。大変満足が出来るお値打ちコースだと思います。

Fujiya01 もちろんフレンチのコースも絶品なのですが、やはり富士屋と言えば天下無敵の「ビーフカレー(写真)」(2,400円)も食べなければなりません。天皇家御用達でもあるこちらのホテルで明治時代から受け継がれている伝統のカレーは、かの昭和天皇が幼少の砌から大好物という逸品。僕も幼少の砌から大好物、砌ってほど偉そうなものでもありませんが、いずれにしても皇族から庶民までが愛する味というのはなかなかありそうでないものです。1時間以上かけてじっくりと炒められた玉葱の甘味に、林檎や野菜の甘味、そして自家製ココナッツミルクのコクある甘味。湧き水で作った伝統のコンソメを加えて4日は寝かせるというカレーのルーは、どこまでもまろやかで香り豊か。優しいいくつもの甘さがスパイスの香りを閉じ込めてご飯を包み込みます。小麦粉でとろみがついた食感を持つ、ご飯にかけてこそ美味しい正に洋食としてのカレーです。卓上にはチャツネや薬味などが置かれ、自分好みの味にすることが出来ます。

Fujiya02 しかしどうせここまで来て食べるのであれば、ここはちょっと奮発してぜひスープ、サラダ、シャーベット、珈琲が付くコース仕立ての「カレー伝説」(4,700円)を食べていただきたいです。何しろスープには富士屋伝統の「コンソメスープ(写真)」(1,000円)がつけられるのですから。庭園の湧き水で作ったというコンソメは、どこまでも澄み切った琥珀色で味わいも洗練の極み。このレストランで何度このコンソメを頂いたか分かりませんが、いつも同じ感動を与えてくれます。このスープが伝統のカレーへのブレリュードとなり、満を持しての真打ち登場となるわけです。スープはコンソメの他に季節のスープも選ぶことが出来ますが、迷うことなくコンソメを選びましょう。ちなみにギャルソンにどちらがおすすめかを尋ねてみると、迷うことなくコンソメを進めてくれます。それほどこちらでは自信がある一皿なのです。

 ちなみに富士屋ホテルには、もっとカジュアルに使えるグリルレストラン「Wisteria」があり、そちらでも同じカレーを楽しめますが、内容も値段も変わりませんのでぜひ重厚感あるメインダイニングでご堪能頂きたいと思います。ちなみに重厚感があると言ってもきついドレスコードもありませんし、家族連れでも気軽に利用が出来ます。またサービス料と消費税は含まれていますので額面よりも安価だということになります。ちなみに「活伊勢海老カレー」(9,000円)なんて高いヤツはメインダイニングでしか食べられません。なお、ここは昼夜を問わず人気のレストランですので、事前に予約しておくことをおすすめします。予め顧客登録をしておくと宿泊や食事をインターネットで簡単に予約が出来るので便利です。

 箱根の山の中に建つ130年の伝統を持つホテルで長年受け継がれてきたビーフカレー。カレー好きならずとも必食のカレーと言える名作です。そしてその一皿をメインダイニング「The Fujiya」という素晴らしい空間で味わえる幸せ。僕にとって想い出が詰まったこの場所で食事をする時間というのは、何にも代え難い実に大切な至福の一時なのです。ぜひ皆さんも機会があればお立ち寄りください。

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Fujiyaフレンチ:The Fujiya
神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
0460-82-2291
朝食7:30〜9:30
昼食12:00〜14:00(土日祝は〜14:30)
夕食17:45〜,20:00〜(予約制)
無休

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