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Sunday, 12 April 2009

う桶やう@祇園

U2日が落ちる黄昏時に祇園界隈を歩いていると、茶屋へ向かう舞妓さんや芸妓さんの姿とすれ違います。特に白川沿いや花見小路ですれ違うと、実に風情があっていいものです。特に幕末の志士たちも通ったという由緒正しきお茶屋さん「一力亭」のあたりから花見小路を建仁寺の方へ下って行く道は観光客も多く、舞妓さんが歩いていると写真におさめようとする光景が見られます。これもその背景となる町並みが実に京都らしいからでしょう。そんな舞妓さんが歩く昔ながらの町並みには数々の町家が立ち並びます。今では町家を使ったお店は和食だけではなく洋食やカフェなどもあり、さらには食器屋さんやブティックなどもあります。昔ながらの建物を気軽に楽しめるようになっているのですね。

 ところで僕は根っからの鰻好きなのですが、実は京都には鰻の美味しいお店が数多くあり、鰻好きにはたまらない町でもあるのです。中でも僕が好きなお店をいくつか挙げると、きんし丼で知られる新京極の老舗「かねよ」に、祇園で百年近く続く老舗「ぎをん梅の井」、そして嵐山の名店「廣川」など挙げ出したらきりがありませんが、そんな中、京の古い町家を活かした風情のある鰻屋さんがあります。先ほどの花見小路を四条から下って一本西の裏筋は、町家を活かした料理店などが数多く集まっている筋なのですが、その筋の一角に知らないと素通りしてしまうくらいひっそりと佇む小さなお店、そこが「う桶やう」です。一番上の写真がその筋の写真なのですが、なかなか痺れる素敵な雰囲気でしょう。こちらのお店は何年か前に初めて知って足を運んで以来すっかり気に入ってしまい、もう何度となくお邪魔するお気に入りの鰻店の一つになりました。このお店は新京極、花遊小路にある江戸焼の老舗「江戸川」の支店で、本店の料理長でもある小磯さんは、僕の好きな南千住の「尾花」でも修業経験のあるベテラン。時々こちらのお店にも立たれています。

U3 一間ほどの狭い間口の店に入るとすぐ左に調理場が見え、そこからは香ばしい鰻を焼く香りが溢れています。そして店の中にはいくつもの手桶が並べられています。細い階段を上に上がっていき風情のある二階で鰻を頂きます。ちなみに鰻は関東と関西で調理法などが違いますが 、ここの鰻は関東風、こちらで言うところの「江戸焼」です。 開きも関西のように腹開きではなく背開きですし、素焼き後の蒸しもしっかりとします。 こちらでは鰻の蒲焼、鰻重など数多くのメニューがありますが、もし複数名でこの店に来られるのであれば、ここはやはりこの店の名物でもある「う桶」を食べていただきたいところです。

U1 この店名物の「う桶」とはその名の通り手桶にご飯と鰻が入ったもの。おそよ3人前の小から5人前の大までありますが、この日は2人で「う桶小(写真)」(7,870円)を堪能しました。良質のコシヒカリをタレでしっかりまぶしたご飯の上に、人数分の鰻の蒲焼きが敷き詰められたビジュアルは圧巻です。あまり上品な育ち方をしなかった僕としては、お腹いっぱい鰻を食べたいという下品な考えをいつも持っていますので、普段も鰻重は一番大きなものを頼みますし、中入があるなら間違いなくそれを選ぶわけですが、その想いをかなえてくれるのがこの「う桶」なのですね。もちろん一人でこれを食べるわけではありませんが、このビジュアルこそが求めていたビジュアルなわけです。そしてこれを杓文字で取り分けて皆でわいわい言いながら食べる楽しさがまたいいのです。ふっくらとした鰻は柔らかくそして香ばしく、タレは甘過ぎることもなければ辛過ぎることもなくいい塩梅で、ご飯にしっかりとまぶしてあるのでご飯だけ食べても美味しいです。

 古き町家の雰囲気を味わいながら手桶に入った絶品の鰻を頬張る至福の一時。そしてお腹いっぱいになった帰り道、夜の花見小路をぶらり散歩するのもまたいいのです。こちらのお店はお昼も営業していますが、この雰囲気を味わうならやはり夜がお薦めです。ぜひ大切な人と足を運んでみてください。

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U4_2鰻:う桶やう
京都府京都市東山区祇園西花見小路四条下ル
075-551-9966
12:00~14:00(LO),17:00~21:00(LO20:30)
月曜定休

Tuesday, 06 January 2009

山田@佐原

Yamadau葉県内の数ある鰻店の中でも、僕的に相当上位に入ってくるのがこちらの「山田」さんです。こちらは創業300年を誇る由緒正しき老舗中の老舗。余計な天婦羅なんぞ置いてありませんよ。鰻屋なんだから鰻があれば良いのです。他には何も求めません。

 この日は新年の仕事始めで雑誌の取材をしたのですが、長年共に取材をしている盟友、写真家の山西隆則さんから、仕事の後で香取神宮への初詣と山田で鰻という素晴らしいツアーの提案がありましたので、二つ返事で同行しました。過日こちらに来たいと書きましたが、まさかこんな早く来ることが出来るとは思いませんでした。佐原という町は「小江戸」などとも言われますが、僕は大好きな京都のような臭いがする街並が好きでよく足を運ぶ町でもあります。

 数年前に佐原の商工会の皆さんと一緒に町おこしのラーメンイベントをプロデュースしたのですが、その時に決起集会を開いて下さったのがまさにこの「山田」でした。佐原の地元にある素材を使ってラーメンを作るということで、山田の若旦那には鰻の頭を大量に提供していただき、スープの出汁に使わせていただきました。そんなわけでかつて大変お世話になったお店でもあります。カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した、今村昌平監督による映画「うなぎ」の舞台にもなった佐原ですが、このお店で今村監督も鰻を堪能したとのことです。

 ちなみにこちらのお店では「鰻丼」「鰻重」「じか重」と三種類あり、「鰻重」を頼むと御飯と蒲焼が別に出て来て、「じか重」を頼むと所謂通常の「鰻重」となり、御飯に蒲焼が乗って来ます。この別々に出て来るというのは他でも見られますが、これはこれで佐原独自に生まれたものなのだそう。しかし個人的にはどうも鰻とご飯を分けるという上品な食べ方が性に合わないと言いますか、丼もの、重ものなのですから、ご飯の上に乗ってなければその価値が半減してしまうのではないかと思っています。鰻がご飯によって温められ、鰻のタレがご飯にうつり。別々にしてしまっては鰻がすぐ冷めてしまって美味しくないと思うのですがいかがでしょう。

 というわけで、僕がいつもここで食べるのはご飯に鰻が乗ってくる「鰻丼」か「じか重」。個人的には丼の方がいつまでも温かくて好きなのですが、お重で食べるのもまた乙なもの。この日は「上じか重(写真)」(2,200円)を堪能致しました。さすがにまだ松の内も明けていないということもあって、客足が絶えることがありません。こちらは佐原で唯一紀州備長炭を使うお店で、蒸し方も独特で300年変わらぬ製法で香ばしくていねいに焼き上げます。表面はちょっと焦げたような香ばしさがありますが、身は実にふっくらと焼き上げられています。このカリッとしてふわっとした食感が他ではまず味わえない山田の鰻の醍醐味です。

 この日は注文を受けてから30分足らずで出て来ましたが、普段はもう少し時間がかかるので、正月ということもあって多少の下ごしらえはしていたのかも知れません。こちらも成田の川豊と同じく甘めのタレが実にいいのです。そして焼き上げもしっかりとした食感が感じられて、いい意味で田舎っぽくて好きです。鰻も大きくご飯も多いので鰻も小さくご飯も少なく、仕舞には鰻とご飯は別々で、などという上品な鰻割烹なんざ、という捻くれ者の僕としては大満足のお店なのです。

 ちなみにデータ部分でリンクさせていただいているのは、僕が大好きな鰻情報サイト「うなぎ大好き」という素晴らしいサイトです。拙サイト「千葉拉麺通信」もリンクして下さっています。感謝です。

Yamada■鰻:山田
千葉県香取市佐原イ457
0478-52-4375
11:00〜15:00,17:00〜20:00
月曜定休(祝日の場合は翌休)

Saturday, 03 January 2009

川豊西口館@成田

Kawatoyo詣に行く場所は、ここ数年「千葉神社」と相場が決まっているのは先に書きましたが、同じように自動車のお祓いには「成田山新勝寺」で、厄払いは「川崎大師」がお決まりの場所になっています。いつからそうなったのかは定かではないのですが、毎年そういう決まりになってしまっているからには、それを崩すというのは相当な勇気の要るものです。意外に思われるかも知れませんが、特に信心深い本厄の僕としては。決してそれに振り回されることもなければ、頼り切ることもないのですが、やはり神社仏閣に対してはある一定の信仰心のようなものを持っています。それは一種、心の拠り所のようなものであるのかも知れませんが、いずれにしても心が洗われるような感覚が好きで、こう見えても神社仏閣には一年を通してよく足を運んでいるのです。

 そんなわけで、今年の元日は千葉神社へ行ったのですが、3日は自動車のお祓いと初詣を兼ねて成田山新勝寺へ行って来ました。三が日ということもあって混むのは承知でしたから、日中は避けて夕刻に成田へ入ることで比較的スムーズにお参りを済ませることが出来ました。実はお寺から数百メートル程離れたところに、別棟で「自動車祈祷殿」があるのですが、ここはお祓いした車はタダで停められるので駐車場代がかからず大変便利なのです。「仏心で握るハンドル事故は無し」と言う言葉を唱えつつ、ほぼ毎日のように車に乗る僕ですので、やはりこういう儀式は大事なように思います。特に信心深い本厄の僕としてはなおのこと。

 そして無事にお参りも済ませて食事となると、成田と言えばやはり鰻なのですね。印旛沼、利根川などで古くから漁が営まれていたその名残ではあるのかと思いますが、成田市内には本当に鰻屋さんが多いです。根っからの鰻好きとしてはたまらない街だったりもしますが、そのいくつかある鰻店の中で好きなお店の一つが、参道にある老舗人気店「川豊」というお店です。

 本店は昔ながらの佇まいでなかなか雰囲気がいいお店ではあるのですが、目の前で鰻をさばくところを見せたりして、それを子供が覗き込んでいたりすると冷や冷やするものです。ご存知の通り、鰻の血液には「イクシオトキシン」という有毒な物質があり、そんなもんが飛び跳ねて目にでも入ろうものなら良くて結膜炎、悪ければ失明するかも知れないわけなのですが、今の親というのは知識がないのか子供に関心がないのか知りませんが、まったくもって放し飼い、子供を放置しているんですよね。こういう愚かな大人を見ていると非常に腹立たしく感じます。

 そんな馬鹿な大人を見るのは嫌だと思いながらも、やはり食べるならば本店かなと思ってしまうのが哀しい性なわけですが、さすがに三が日ということで本店は混んでいましたので、日本庭園のある別館に行こうと思ったらこちらはお正月は休業。そこで駅の西側にある「西口館」という新館へ行きました。こちらは本店と異なって天婦羅や和食メニューもあり、正直鰻屋としては邪道ではあると思うのですが、まぁ本店がちゃんとした店なので良しとします。本店よりもキャパシティも広いのであまり待つことはなく、比較的スムーズに入れるので便利に使っています。

 注文したのはいつもお決まりの「上うな重(写真)」(1,995円)。甘めのタレに備長炭で焼き上げた香ばしい香りが食欲をそそります。僕は生まれも育ちも江戸っ子なはずなのですが、辛口のタレよりもこういう甘みのあるタレが好みです。さすがにこの時期ですので仕込んであったのでしょう、注文してから10分と、比較的早く出てきましたが、それでもふっくらとした焼き上げで満足です。

 取りあえず初詣、初鰻に満足しました。さて、次は香取神宮へお参りに行って帰りに山田で鰻をいただくとしましょうか。

Kawatoyog■鰻:川豊西口館
千葉県成田市囲護台3-2-3
0476-22-2720
11:00〜14:30(LO),17:00〜21:00(LO)
年中無休

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