無料ブログはココログ

« オリヂナル・ジョーズ@関内 | Main | 千葉ウォーカー(1/20 発売) »

Monday, 19 January 2009

らーめん木尾田@本八幡

Kiotam武線沿線屈指の激戦区、本八幡に昨年暮れの12月22日にオープンしたばかりの新店がこの「木尾田」です。とは言え、ここ数年ラーメン激戦区などと言われて活気にあふれる南口ではなく、「なりたけ」や「月梅」「トップ」などの老舗が連なるかつての激戦区、北口エリアへの出店です。駅から徒歩3分の駅前の喧噪からは離れた静かな場所にひっそりと佇む雰囲気は、「大勝軒」や「渡なべ」「空海」など数々の人気店を手掛ける店舗デザイン会社「空間計画工房」の手によるもの。千葉県内だと「麺屋こうじ」「空」「中華そば葦屋」などもこの会社のデザインです。こちらのお店は柏の麺屋こうじを思わせるような外観と内装になっていました。いずれにしてもちょっと古い商店街の空気に良く馴染んでいるその佇まいは、街の風景に馴染むことのない下品な自己主張が多いラーメン店の外観の中で、実にしっくりと街に同化しています。

 こちらのご主人、梶畑さんは愛知出身の30歳。就職で東京に来てからサラリーマンをされていましたが、料理の世界に魅せられて脱サラしレストランで腕を磨いた後、蒲田の人気店「和鉄」で2年、その後も別のラーメン店で経験を重ねた経験を持っている方です。和鉄と言えばオープン当初は「青葉系」(当時はインスパイアなどという陳腐な言葉はありませんでした)として注目を集め、僕も何度か足を運んだお店ですが、久々にその「和鉄」という名前を聞いて懐かしさを覚えました。ラーメンというのは他の飲食とは異なり、常にスタイルやお店そのものの流行り廃りがあり、その時代時代にリンクしているように思います。そしてその様はどことなく音楽のヒットチャートにも似ているように思うのです。和鉄という名前を聞いたりそのラーメンを食べた時に、仲間たちと夜な夜な食べ歩いていた2001年当時の思い出が湧き出て来るその感覚は、「ルビーの指環」のイントロを聴いた瞬間に、バスケットボールに情熱を傾けていた1981年の自分にタイムスリップする感覚にとてもよく似ています。

 さて、話を木尾田に戻しますが、落ち着いた雰囲気でスタイリッシュかつ和の趣がある店内は、L字カウンターにゆったり8席が用意されています。本来ならば10席程度は置けそうな空間ですが、ゆったりとした気分で味わって欲しいと椅子の数を減らしているそうです。店までのアプローチもそうですが、店に入って小さな厨房を囲む雰囲気に、落ち着いて考えればまったく違うのですが、ほんの一瞬京都にある人気店「高倉二条」というお店に初めて入った時のことを思い出しました。注文は店に入ってすぐの券売機で注文となります。店の奥の席に座って清潔感溢れる厨房でラーメンが作られる様子を眺めて待ちます。お昼時を少し外した時間帯に訪問しましたが、切れることなくお客さんが入ってきます。しばらくしたら某大手出版社の編集さんが偶然入って来ました。彼はもう何年も一緒に仕事をして来た盟友ですが、仕事抜きでこうやってラーメン屋さんで偶然会うというのは恐らく初めてのこと。ラーメン好きの方とはよくお店でばったり会うこともあるのですが、仕事の仲間に会うのは実に珍しい。

 こちらの基本メニューでもある「らーめん(写真)」(650円)は、和の趣あふれるビジュアルが期待を持たせます。仕上げに黒胡椒が振られているあたりが修業先であったり青葉などを想起させますが、味わいは異なるものに仕上がっていました。半濁のスープは鶏ガラ、豚骨がベースになっていて、モミジや豚足で粘度が加えられています。鶏と豚で言えば鶏の方に若干比重が置かれたバランスのスープは、ここ数年やたらと見かける濃厚豚骨魚介とは異なるスープですが、あっさりとしつつもモミジなどの粘度や香味油などが加えられることで、物足りなさを感じさせないバランスに仕上がっています。ご主人は醤油ダレをまろやかにして立たせないように留意しているとおっしゃっていましたが、正直今日のバランスは醤油ダレが若干立っているように感じました。しかしそれは決して悪いバランスではなく、むしろこの適度な醤油ダレ感がスープに個性を感じさせました。「つけめん」(700円)もいただきましたが、いかんせん甘味や酸味などを加えた分バランスが取り辛いようで、現状はらーめんの方がバランスがいいように感じました。

 麺は人気のある老舗製麺所「三河屋製麺」の中細ストレート麺。ぷりっとしつつもざくっとした歯ごたえを感じさせる麺はスープに合っていると思います。ちなみにつけめんの方は平打ちの麺を使用していて、こちらもなかなか面白い食感に仕上がっている麺でした。具はチャーシュー、メンマ、刻みネギ、海苔とシンプル。チャーシューは周囲が香ばしく中はしっとりとした食感に仕上がっていました。部位は肩ロースではないかと思われますが、肉の臭みもなく味わいも豊かです。たまたまなのかいつもなのかは分かりませんが、注文を受けてからチャーシューの塊を取り出して切っていました。やはり切り置きでは味を随分と損ねます。一つ一つの仕事にていねいさを感じさせます。

 オープンして1ヶ月足らずではありますが、調理のオペレーションにも迷いがなく、接客も非常にスムーズでした。日々味の研究に余念がないご主人。少々元気がない本八幡駅北口に再び活気を取り戻してくれるのではないかと期待したくなる新店の登場と言えそうです。ちなみに店名の「木尾田」というのはご主人の名前「梶畑」のパーツを崩してつけたのだそう。そう聞いた瞬間から「木尾」の文字が「梶」に見えて仕方がないのですから、人なんてものは単純なものです。

Kiota■ラーメン:らーめん木尾田
千葉県市川市八幡2-12-8
047-332-6850
11:30〜15:00,18:00〜22:00
火曜定休

« オリヂナル・ジョーズ@関内 | Main | 千葉ウォーカー(1/20 発売) »

ラーメン:千葉県」カテゴリの記事

Comments

I ҡnow this if off topic Ƅut I'm loߋking into starting mʏ oաn blog аnd ԝas wondering աhat all is neeԀed tօ get set up? Ӏ'm assuming hаving a blog liқe уoսrs would cost ɑ pretty penny? І'm not verу internet safvy so Ι'm not 100% certɑin. Anny tips oг advice ѡould be greatly appreciated. Kudos

Yesterday, while I was at work, my cousin stole my apple ipad and tested to see if it can survive a twenty five foot drop, just so she can be a youtube sensation. My iPad is now destroyed and she has 83 views. I know this is entirely off topic but I had to share it with someone!

It's in fact very complex in this busy life to listen news on TV, therefore I just use world wide web for that reason, and take the most up-to-date information.

You are so cool! I don't suppose I have read anything like this before. So good to find someone with genuine thoughts on this subject matter. Really.. thank you for starting this up. This website is one thing that's needed on the internet, someone with a little originality!

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56002/43758733

Listed below are links to weblogs that reference らーめん木尾田@本八幡:

« オリヂナル・ジョーズ@関内 | Main | 千葉ウォーカー(1/20 発売) »

Recent Trackbacks

April 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30